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広島との直接対決3連戦の初戦を取った巨人を、元OB監督の堀内恒夫さんはどう見たか

スポーツ報知 / 2024年9月11日 5時20分

5回無失点で14勝目を挙げた菅野智之(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 広島1―6巨人(10日・マツダスタジアム)

 菅野の神髄を見たな。森下が無駄な球が多かったのに対し、菅野には1球もそんな球がなかった。これが一流投手の投球ですよ。

 初回を見てみろ。巨人が坂本のソロで先行したその裏の広島の攻撃。菅野の制球力が分かっている広島は、秋山が2球目、矢野が初球を打った。だが、ともに内野フライに終わった。

 3番・野間への初球。菅野は力を抜いて、144キロのストレートを投げた。初球を打って凡打になれば、4球で攻撃が終わる。「初球は見逃してくる」という読みのもとにストライクを取りにいったのだ。計算し尽くした投球だ。

 さらに、すごさを感じさせたのは3回だ。1死一塁、森下に4球すべてスライダー系の球を投げて、バントをさせなかった。バントをやらせないためというより、オレには「スライダーでバントをやってみろ」と言わんばかりの投球に見えたけどな。打席で本物のスライダーを見た森下は、菅野の力を再認識したと思うよ。役者が一枚も二枚も上だった。

 次回先発は間隔を詰めるため、ベンチは6回に2点を追加した段階で菅野に代打を送る決断をした。57球。球数は物足りなかったけど「終盤戦の大黒柱は菅野」を証明する投球だった。

 上位のチームが直接対決3連戦の初戦を取る意味は大きい。巨人は2、3戦目を1勝1敗でも勝ち越し。試合に臨む気持ちの余裕がプラスに作用するはずだ。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

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