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吉田京太郎 今川未徠との日本ランカー対決制す 同門の日本王者・高山涼深に「王座返上お願いします」

スポーツ報知 / 2024年9月10日 22時12分

今川未徠との日本ランカー対決を制した吉田京太郎

◆プロボクシング ▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)8回戦 〇吉田京太郎(TKO8回1分24秒)今川未徠●(10日、東京・後楽園ホール)

 メインでは日本スーパーフライ級5位の吉田京太郎(ワタナベ)と同級4位の今川未徠(JBスポーツ)の日本ランカー対決が行われた。試合を優位に進めていた吉田は最終ラウンドにラッシュ。最後はレフェリーが試合を止め、8回TKO勝ちした。現在、同級の日本王座には同じワタナベジムの高山涼深(すずみ)が座る。試合後、吉田はリング上でのインタビューで「高山さんに早めに王座を返上してもらって。次、練習で会ったら言っておきます」とちゃめっ気たっぷりに語り、場内から笑いが起こった。

 戦績は27歳の吉田が5勝(2KO)3敗、28歳の今川が13勝(5KO)7敗1分け。

 吉田はデビューから7試合中6試合が判定で、3敗しているがKO負けなし。4月のピサヌ・チムスントン(タイ)戦で初のストップ勝ちとなる1回KO勝利を飾っていた。勢いに乗っての連続KO勝利。プロ入り時には、ほかの強豪ジムからも誘いがあった中、五反田の中華料理店「東海酒家」でくどき落としたという渡辺均会長も「よかった。おいしいもの食べさせたんだよ。勝ったり、負けたりだったからスカウト失敗したかと思ったよ」と冗談交じりに表情を緩めた。

 試合は吉田が1回から主導権を握り、ワンツーやボディー攻撃で今川をロープ際に押し込んだ。3回にもキレのあるパンチを何度もヒットさせ、リズムをつかんでいった。

 サウスポーの今川は4回、右フックと左ストレートで反撃に出る。5回には吉田が今川のパンチにより右目の上をカットした。6回には左右のフックなどで今川が優位に立った。吉田も細かい連打を放つが、今川がショートアッパーでうまく流れを断ち切ることに成功。

 7回は再び吉田が連打で主導権を奪い返し、最後は怒とうの連打で試合を終わらせた。「もう少し早くストップできるチャンスがあった。でも、最後ストップまで持っていったのはよかった」と満足そうにうなづいた。

 一方、17年の全日本スーパーフライ級新人王の今川は、22年12月に7回TKO勝ちした高木裕史(E&Jカシアス)戦以来、1年9か月ぶりの勝利をつかむことはできなかった。

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