サッカーＵ―２０女子日本代表 ２大会ぶりＷ杯制覇へ 狩野監督「パワーアップしてギアを上げて戦っていく」

オンライン取材に応じるU－２０女子日本代表・狩野倫久監督（カメラ・浅岡諒祐）

　サッカーＵ―２０女子日本代表の狩野倫久監督は１１日、オンラインで取材に応じた。同代表はコロンビアで開催中のＵ―２０女子Ｗ杯でグループステージを３連勝で突破。１２日（日本時間１３日午前１０時）の決勝トーナメント１回戦でナイジェリアと対戦し、２大会ぶりの優勝を目指す。

　グループステージでは、３戦で１３得点と攻撃力を遺憾なく発揮。４得点を奪ったＦＷ土方摩椰を筆頭に多彩な攻撃パターンを披露し、狩野監督は「攻撃面に関しては立ち上げ当初から常に取り組んできた。色々なコンビネーションやパスワークでの得点は今までも多くあったので、それを予選リーグで多く見られたのは良さとして挙げられる」と手応えを見せた。

　今大会が開催されているボゴタは標高２６００ｍと、通常よりも酸素濃度が薄い中で試合を行っている。高地での試合に向けて、選手のコンディション管理などを各スタッフが入念に行っていたことを明かすと、「前例がない中で難しさもありながら、着実に試合を行えるコンディションを整えたのが一番大きい」と勝因の一つに挙げた。

　１２日に対戦するナイジェリアについて「アフリカ大陸特有のフィットネスレベルと身体能力が高い選手がいる。そこに対する準備がキーになる」と分析。決勝トーナメントはフランス、スペインなどがいる激戦区となったが、「この予選リーグからいかにパワーアップしてギアを上げて戦っていくか。どこが来ても強いことは分かっていますし、チーム一丸となって準備している」と意気込んだ。