ダルビッシュ有、野茂英雄に並ぶ歴代２位タイの日米通算２０１勝「３回から自分も感覚がだいぶ良くなった」

◆米大リーグ　マリナーズ３―７パドレス（１０日・米ワシントン州シアトル＝Ｔモバイルパーク）

　パドレスのダルビッシュ有投手が１０日（日本時間１１日）、敵地のマリナーズ戦、５回７安打されるも失点はソロ本塁打２本の２点に抑え、負傷者リストから復帰後初勝利で５月１９日のブレーブス戦以来の今季５勝目。日米通算２０１勝目で野茂英雄投手に並んで、黒田博樹投手の２０３勝に次ぐ歴代２位タイとなった。

　１回に３番ローリー、２回にも先頭のレイリーに、ともにスライダーを右翼席に叩き込まれた。しかし、３回表にタティスが１５号逆転３ランが飛び出して、ピッチングが見違えるように良くなった。

　３回裏、２者連続安打で無死一、二塁のピンチとなってから直球を中心に組み立てて成功。３番ロドリゲスを３球勝負で最後は直球で見逃し三振。１回に本塁打を浴びたローリーにもカウント０―２から再び３球勝負で１５３キロの直球で左飛。４番アロザレーナも最後は直球で３球で見逃し三振と９球で主軸を退けたのが大きかった。

　試合後ダルビッシュは「最初だからあの速いスライダーを狙われていたので、途中からそれを使わなくなって、大きいスライダーを使い出してから相手もちょっと迷い出したかなって感じなのと、３回から自分も感覚がだいぶ良くなった。（野茂さんにならんだことは）数字では同じだと思うんですけど勝ち数でいうと、でもやっぱり投げていた時代であったりだとか、置かれていた状況っていうのは自分とまったく違うので、そういう意味でのすごみというか、そう言った意味ではまだまだ手が届かないなっていうのは正直に思うので。人間的にも近づけるように頑張りたいと思います」などと話した。

　シルト監督「彼は何度か我々が直面したトラフィック（渋滞）を切り抜けてくれた。３回のあれは大きかった。４回、５回と投げたが、ピッチカウントが近づいてきたので、相手のラインナップを見て交代させた。彼はとても良い仕事をしてくれた。それに彼は日本とアメリカの記録を足して２０１勝を達成し、ミスター・野茂と並んだ。有におめでとうと言いたい」