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今永昇太 メジャー1年目日本人7人目の13勝&大谷以来5人目の新人王に前進

スポーツ報知 / 2024年9月12日 5時15分

◆米大リーグ ドジャース3―6カブス(10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 右肩腱(けん)板損傷で60日間の負傷者リスト(IL)入りしていたドジャース・山本由伸投手(26)が10日(日本時間11日)、本拠地・カブス戦で87日ぶりにメジャー復帰。4回を4安打1失点、4者連続を含む8奪三振の快投を見せた。日本人4人の先発出場は17年ぶり、両軍で投手と野手2人ずつは史上初という“侍の競演”で主役を張った。カブス・今永昇太投手(31)は、大谷翔平投手(30)を3打数無安打に封じるなど7回3失点で13勝目(3敗)を挙げた。

 頭の中は冷静だった。同点の3回無死一、二塁。今永の目の前に立ったのは大谷だった。2ボール1ストライクからの4球目。「四球を出して無死満塁の方が(本塁打より)まだいいんじゃないか」。持ち球の中では「苦手」というスライダーで一ゴロ併殺に打ち取った。「勇気を持って、自分の得意球ではなくて相手が予測してなさそうな、一番確率の低い球を選択したのが良かった」。大谷は3打数無安打に抑え、3本のソロによる3失点のみで7回を投げきり、13勝目をつかみ取った。

 前回登板は7回無安打無失点で継投によるノーヒットノーランを達成したが、試合前のブルペンでは制球が定まらず、足も手も震えた。「すごく恐怖心と闘っているなという気持ちでマウンドに上った」。強力ド軍打線を相手に不安に押しつぶされそうになった。「自分の中でもう一人、俯瞰(ふかん)した自分をつくり出して、『こんなことでビビってんのか』『こんな楽しい舞台はないはずだぞ』と自分に言い聞かせた」。“リトル今永”の存在が、雑念を吹き飛ばした。

 日本人投手がメジャー1年目で13勝を挙げるのは、16年の前田(現タイガース)以来7人目。防御率もリーグ3位の3・03と安定感を見せている。怪物と言われ、10勝を挙げているスキーンズ(パイレーツ)らがライバルになるが、日本人では18年大谷以来5人目となる新人王候補にも挙がる。

 メジャーでは初めて日本人投手との投げ合い。WBCで侍の同僚だった山本の投球にも刺激を受け「少なからず彼の素晴らしい投球に引っ張られたと思うので、彼にもリスペクトの気持ちを送る必要がある」。大谷には右飛だったが、3打席目に飛距離114メートルのヒヤリとする当たりを浴び「改めて素晴らしいスイングの持ち主だったなと思った」と実力を再認識した。どんな状況、どんな相手でも実力を発揮できる手応えをつかんだ。(安藤 宏太)

 ◆ナ・リーグ新人王争い 今永は規定投球回に到達している新人投手ではトップの13勝で防御率3・03と安定している。だが、5月にデビューして球宴で先発した22歳のスキーンズ(パイレーツ)が20登板で10勝2敗、防御率2・10で本命視されている。打者では21歳外野手のメリル(パドレス)が141試合に出場して23本塁打、83打点、打率2割8分7厘の好成績。20歳外野手のチョウリオ(ブルワーズ)も19本塁打、20盗塁で「20―20」目前だ。

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