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大の里は立ち合いぶれず盤石 “大関ロード”着実に…元大関・琴風の目

スポーツ報知 / 2024年9月12日 6時10分

大の里(左)は押し出しで大栄翔を下す(カメラ・堺 恒志)

◆大相撲 ▽秋場所4日目(11日、東京・両国国技館)

 大の里は初日からの連勝を4に伸ばした。立ち合いで遅れ、大栄翔の突きにやや下がった。耐えると、前に出て反撃。得意の右をのぞかせ、そのまま押し出した。

* * *

 大の里は盤石だ。大栄翔の当たりを胸で受け止めた。上半身こそ反り返る形になったが、下半身はピタリと土俵に吸い付いていた。上半身がバネ仕掛けの反動で戻ると足が動いた。得意の右も入った。後は前に出るだけだった。

 根底には鋭い立ち合いがある。初日の熱海富士との一番は土俵際で逆転して勝ったが踏み込みは鋭かった。2日目の翔猿にも思い切り体をぶつけていた。これまでは相手に合わせて立ち合いを変えていた。今場所は4日間とも立ち合いにぶれがない。上位との対戦に慣れてきたと同時に成長も感じられる。

 課題の腰高も鋭い踏み込みがあるからこそ目につかない。迷いが生じた時は頭を空っぽにしてガムシャラになること。残り11日。大の里に崩れるイメージはない。優勝争いにも残るだろう。そして多くの先輩大関が通ってきた道を確実に歩んでいるような気がする。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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