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【社会人野球】ミキハウスの元巨人・桜井俊貴が148球完投で日本選手権本大会出場に王手「楽しみながら、しっかり勝ち取れるように」

スポーツ報知 / 2024年9月12日 5時0分

力投するミキハウス・桜井俊貴(カメラ・南部 俊太)

◆社会人野球日本選手権・近畿地区最終予選▽3回戦 ミキハウス3―2日本生命(11日・わかさスタジアム京都)

 社会人野球日本選手権(10月29日~11月17日・京セラD)近畿地区最終予選の3回戦2試合が行われた。ミキハウスの元巨人・桜井俊貴投手(30)は7安打2失点(自責1)、148球で完投。日本生命を3―2で破り、本大会出場に王手をかけた。日本新薬は2―1で日本製鉄瀬戸内に競り勝った。勝者2チームは18日の代表決定戦(わかさ)で激突する。近畿地区からは4チームが出場する。

 元G戦士の意地を見せつけた。2点を返された9回、なおも1死三塁。ミキハウス・桜井は、トップギアに切り替えた。「全力で悔いなく投げよう」。後続を空振り三振、三ゴロに仕留め、1点差を死守した。「いいぞ! トシちゃん」。味方応援団からのコールを背に、右腕は雄たけびを上げた。

 相手は強豪・日本生命。「簡単には勝てない。一人ずつ、めちゃめちゃデータを見た」。1週間前から対戦をイメージし、昨夜は相手打者が夢に出てきたほど。導き出した答えは、「低めに投げれば大丈夫」だった。昨年は巨人のスカウトを務めた桜井らしく、綿密な分析の末に白星をつかんだ。この日は、自身の後任・柳舘氏がネット裏で若手有望株を視察。「(見られているのは)マウンドから分かる。頑張っているところを分かっていただければ」と、照れ笑いを浮かべた。

 今夏の都市対抗大会は1回戦で東京ガスに敗れ、先発した桜井は敗戦投手となった。社会人の2大大会出場まで、あと1勝。「楽しみながら、しっかり勝ち取れるように」と、決意を込めた。(南部 俊太)

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