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藤井聡太王位が牧之原市でトークショー「対局中でも顔に出る。棋士の中でも分かりやすい方なんです」

スポーツ報知 / 2024年9月12日 9時13分

加藤桃子女流四段(左)から花束を受け取る藤井聡太王位 (カメラ・里見 祐司)

  将棋の藤井聡太王位(22)=竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖との七冠=が9日、牧之原市を訪れた。予定されていた王位戦第6局の代替イベントとして、相良総合センターで開かれたトークショーに出席。県内外から集まったファン400人に、王位戦の舞台裏や普段のリラックス方法を話した。

 5度目のタイトル防衛に成功して「永世王位」となった藤井七冠がステージに登場すると、400人の観衆が熱烈な拍手を送った。牧之原市出身の加藤桃子女流四段から花束を贈られ、以前に将棋教室で指導した地元小学生からのメッセージを聞いて笑顔。「今後も将棋に対する探究心を忘れずに、実力を高めていきたい」と決意を示した。

 牧之原市の平田寺で王位戦の第6局が予定されていたが、4勝1敗で決着がついたため幻に。その代替イベントとして開催されたトークショーだった。質問コーナーで牧之原の印象を聞かれ、「緑の茶畑と穏やかな海が印象的です」。同市の観光大使も務める加藤女流四段から「ぜひサーフィンをやって!」と強く勧められ、「機会があれば」と苦笑した。

 将棋の魅力について「取った駒を使えることで複雑になる。中盤から終盤戦が面白いです」。また、対局がないときのリラックス方法を聞かれ、「ほかの人の対局を見ます。ファンとして楽しむことが多い」と返答。電車のシミュレーターも大好きで「駅の停止位置にピタリと止められたときは達成感があります」と笑った。

 王位戦第5局を振り返る企画も行われた。大型スクリーンを使って青野照市九段らが解説。終盤の「9六角打」が効果的だったことが明かされた。投了後の長い詰め筋を藤井王位がスラスラと説明すると、その記憶力に観衆がどよめいた。一方で「ミスをすると落ち込みます。対局中でも顔に出るので、棋士の中でも分かりやすい方なんです」という意外な告白もあった。

 対局を見ただけでは分からない、22歳の素顔に触れることができて「楽しかったです。これからもずっと勝ち続けてほしい」と戸塚奏太くん(榛原中2年)。最後の抽選会で「大志」と記した色紙を当選者にプレゼントし、藤井王位は「また来られるように頑張ります」と再訪を約束していた。

(里見 祐司)

 〇…会場では市内の8店舗がスイーツを販売。王位戦で提供する予定だった「おやつ」がズラリと並んだ。ベーカリー・ニコフルールの人気菓子パン「クリチーレモン」は用意した25個が1時間もたたずに完売。いたくら農園の「テロワールみかんジュース」や桃林堂の「うめぇ~まんじゅう」も好評で、関係者は「藤井さんが来てくれてうれしい。棋士の人を身近に感じられた」と喜んでいた。

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