ボーイズリーグ 札幌北広島１１年ぶり優勝へあと１勝…準決勝で５点差逆転…ドリスポカップ争奪秋季北海道大会

逆転勝ちに大喜びの札幌北広島ナイン（カメラ・石井　睦）

◆ドリスポカップ争奪　 第１２回秋季北海道大会 第２日 　▽準決勝　札幌北広島７－５旭川道北（７日、札幌スタジアムほか）

　２回戦と準決勝を行った。２回戦で札幌豊平ボーイズを下した札幌北広島ボーイズは、準決勝で旭川道北ボーイズに７―５の逆転勝ち。３番・丸山湊（２年）の適時三塁打などで最大５点差をひっくり返し、１１年ぶりの優勝に王手をかけた。苫小牧ボーイズは、準決勝で旭川大雪ボーイズに２―１の逆転サヨナラ勝ち。２年ぶりの頂点へ前進した。

　“あの経験”があったからこそ、諦めなかった。４回に一挙５点を奪われたが、相手投手が代わった５回に１点を返し、クライマックスは６回だ。無死からの４連打に敵失、暴投も重なり、一気に同点。さらに２死三塁では「勝負強さ」が持ち味という丸山が右越え三塁打を放ち、勝ち越しの走者を迎えた。

　７月の２年生大会。決勝リーグに勝ち進んだ札幌北広島は、旭川大雪戦で７回に追いつきドローに持ち込んだ。札幌戦でも７回に追いつき逆転サヨナラ勝ち。いずれも丸山の適時打などで最大３点差をひっくり返した。惜しくも得失点差で準優勝だったが、悔しさと同時に「自信にもなった」と丸山。劣勢をはね返す強さがあった。

　今大会には戦力を均等に分けた２チームが参戦。一方のＢチームは２回戦で惜敗した。丸山は「自分たちは絶対に勝つ」と仲間の気持ちも背負って打席に立っていた。泉水信哉主将（２年）も「諦めるな！」とベンチで声を上げ続けた。一枚岩となって長短６安打を集中した６回のミラクル逆転劇。山田徹監督は「ラッキーなヒットや敵失もあったが、打線がつながってくれたのが大きかった」と目を細めた。

　決勝の相手は苫小牧。丸山は「次もチャンスで打って勝ちたい」、この日４打数３安打の泉水主将も「どんどん積極的にバットを振っていく」と気合を口にした。第１回大会の覇者が、１１年ぶりＶへ勢いづいた。

（石井　睦）