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「私利私欲でオーディションを受けた」ゆりやん、極悪レスラーを熱演 体重45キロ減から40キロ戻す

スポーツ報知 / 2024年9月13日 6時15分

ダンプ松本を演じた主演ドラマの会見で白石和彌総監督を竹刀で襲撃する、ゆりやんレトリィバァ(カメラ・頓所 美代子)

 お笑い芸人・ゆりやんレトリィバァ(33)が12日、都内でNetflix主演ドラマ「極悪女王」(19日配信開始、白石和彌総監督)の完成報告会を行った。

 80年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こした悪役レスラー・ダンプ松本の知られざる物語を描く。ダンプと抗争を繰り広げる人気コンビ「クラッシュギャルズ」の長与千種を唐田えりか(26)、ライオネス飛鳥を剛力彩芽(32)が演じる。

 希代のヒールが乗り移ったかのように、会見場で暴れ回った。登場したゆりやんはカメラをわしづかみにすると「カメラ? 見るわけねーだろぉ! ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァだ、この野郎! この作品を見ないヤツは息の根を止めてやる!」とシャウト。用意された椅子をなぎ倒しながらマイクの前に立つと、向けられたレンズ全てにメンチを切った。

 ゆりやんは今作に入る前に110キロあった体重を45キロ減量したことで話題となっていた。ダイエット後に今作のオーディションがあると聞かされた。「ぜひやってみたいと思った。ずっとアメリカに行って売れてたいと思っていた。ネットフリックスドラマの主演になれたら、アメリカで売れることができると思っていて。私利私欲でオーディションを受けた」

 その後は覚悟を決め、体を大きくするために40キロ増量し、レスラーの体形に。22年10月には撮影中に背中と頭を打ち、医師から2週間の安静を指示され、撮影の一部延期もあったが、無事に配信へこぎ着けた。

 会見では“極悪験担ぎ”として、ダンプ松本の代名詞ともいえる竹刀を持って大暴れ。記者2人を竹刀でぶったたいた。白石総監督からも「俺にも験を担がせてほしい」と嘆願されると、ゆりやんは動揺しながら「ここまで連れてきてくださってありがとう!」と大粒の涙を流し、監督の背中に竹刀をたたき込んだ。痛みに悶絶(もんぜつ)する白石総監督にたたみかけ、ヘッドロックでノックアウトした。

 踏んだり蹴ったり、しばかれ倒した白石総監督は「いろいろな思い、気合が伝わった。でも痛い…」と苦悶の表情だった。(増田 寛)

 ■唐田えりか丸刈り 〇…同作では、ダンプと長与との伝説の一戦「敗者髪切りマッチ」も再現した。撮影の最終盤に同シーンの撮影が行われ、唐田は実際に丸刈りになったという。この日は地毛で登壇した唐田は「オーディションから丸刈りになることが条件だったけど、自分的にはそんなことよりも本当に長与千種という人間に魅力をすごく感じていた。髪の毛は生えてくるので」と当時の決意を振り返った。

 ◆敗者髪切りマッチ 1985年8月28日、全日本女子プロレスの大阪城ホール大会で行われた、長与千種とダンプ松本との伝説の一戦。試合はダンプがKO勝ちした。試合後は公約通り、リング上で長与の髪をそり落とし、丸刈りにした。当時、長与はクラッシュギャルズとしてアイドル的人気を誇っていたため、会場はファンの悲鳴で包まれた。

 ■本人と再会「ほんとに尊敬」 〇…ゆりやんはこの日夜、東京・後楽園ホールでの配信記念イベントに出席し、ダンプ松本(63)と再会し抱擁。「日本中から嫌われて、誹謗(ひぼう)中傷受けても、ダンプ松本として生きる姿にほんとに尊敬します」と目を潤ませた。撮影現場では「ゆりやんにだけお団子あげる」と“極悪女王”らしからぬ温かいエピソードも。現役女子プロレスラー8人による「生試合」も実現。ゆりやんは、自らが率いる「ゆりやん軍団」を実況席から応援した。

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