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【西武】ドラフト3位左腕の杉山遙希投手が4回途中6失点のホロ苦デビュー「悔しいです」

スポーツ報知 / 2024年9月12日 20時28分

マウンドで滑り転けながら投球するプロ入り初登板の杉山遙希 (カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 西武―楽天(12日・ベルーナドーム)

 何度も甲子園を経験している新人左腕でも、プロ初登板はやはり特別なものだった。マウンドへ向かう西武のドラフト3位新人・杉山遙希投手の顔はこわばっていた。西武の高卒新人としては15年の高橋以来となる初登板初先発。11日の練習後、「ほどよい緊張感は自分にとっては心地よい」と話していたが、豊田投手コーチが「練習から緊張しっぱなしの状態で試合に入っていきました」と話すように、緊張の度合いがマックスを超えていた。

 初回、2死から辰己に死球を与えて二盗を許し、浅村をドン詰まりの投ゴロに打ち取りながら一塁へ悪送球し先制点を献上。4回は無死一、二塁から伊藤の投前バントを処理し一塁へ悪送球して2点目を許すと、渡辺佳、村林に連続適時打を浴びて降板。プロ初登板は58球、5安打、6失点。「最大限の準備をしてきましたが、5回を投げきることができず悔しいです。自分の投球ができないと1軍ではプレーできないと感じました」と肩を落とした。

 それでも自責点はゼロ。左腕からのキレのある速球、ツーシームなど変化球の制球には光るものがあった。「収穫としては直球や変化球で空振りを取ることができたので、1軍で通用する部分はあったのかなと思います」。背番号47は工藤公康氏もつけていた左腕エースの代名詞といえるもの。まだ18歳。この日の悔しさを糧にして一回り大きくなる。

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