横審・山内委員長、照ノ富士の休場に理解示す「名前だけ横綱の場合は大きな問題だが、結果は出している」

照ノ富士

◆大相撲　▽秋場所５日目（１２日、東京・両国国技館）

　横綱審議委員会による本場所総見が行われた。横審の山内昌之委員長が、糖尿病、両変形性膝関節症のため初日から休場となった横綱・照ノ富士（伊勢ケ浜）について言及した。

　さまざまなけがを抱える中、先場所で１０度目の優勝を果たした横綱について「あれだけの満身創痍（そうい）の中で、自覚と責任感の強さで場所に出てきて、しかも優勝。やはりエネルギーを使い果たしているという面を見ないといけないと思います。その結果として、やむを得ざる体調ということもあって、今回、休場せざるを得なかったことに関して、私は十分に理解します」と静観する構えを見せた。

　また、「ただ名前だけの横綱ということで、他に責任や自覚、結果を伴ってない場合であれば大きな問題かと思いますが、少なくともやはり結果はそれなりに出している。一人横綱の時代において、彼に厳しい基準でいろいろ求めていくということは、必ずしもあたらないんじゃないかと思います。完治、全快はなかなか難しいかもしれませんが、折り合いのつくような形で、また本場所に戻ってきてくれることを期待しています」と願っていた。