「一番やりたいのは間違いなく先発」巨人２０歳右腕がカーブ増やし５回０封 桑田２軍監督「お前の良さ」

３軍のＢＣリーグ選抜戦に先発した京本

◆独立リーグ交流戦　巨人１―０ＢＣリーグ選抜（１２日・ジャイアンツ球場）

　巨人の京本真投手（２０）が１２日、３軍のＢＣリーグ選抜戦（Ｇ球場）で先発転向後２度目の登板に臨み、５回１安打無失点と好投した。最速１５１キロでカーブ、１４０キロ台のフォークなどを織り交ぜ「いい力感で投げられたし、平均でも１４８、９キロぐらい。去年は（先発で）５回を超えると球速が落ちたけど、中継ぎを経験したことでどの回でも出力を上げられる感覚で投げられている」とうなずいた。

　３月に支配下昇格し、１軍では４試合に中継ぎ登板した有望株。８月下旬に先発転向となり、投球スタイルを見直している。中継ぎ時は長打を恐れて割合が減っていたカーブを増やした。「桑田さん（２軍監督）にはずっと『お前の良さはカーブと真っすぐだよ』と言われていた。信じてカーブを投げていたら、結果がすごく良くなってきている。緩急を使いながら直球でファウルを取っていくのが自分の投球」と、理想像は明確になってきた。

　シーズン終盤の先発転向に「悔しさはあった」と明かしつつ、「自分がいま一番やりたいのは間違いなく先発。先発で勝負していきたい」。中継ぎの経験を生かしながら、スケールの大きな先発を目指していく。（小島　和之）