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「よっしゃー!」巨人19歳が吠えた チームバス到着1時間前に球場入り 打ち込み実って3戦11の4

スポーツ報知 / 2024年9月13日 5時25分

3回、二塁打を放ち一塁を一気に回る浅野(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 広島0―5巨人(12日・マツダスタジアム)

 豪快に突破口を開いた。浅野翔吾外野手(19)は二塁ベースに到達すると、「よっしゃー!」と雄たけびを上げた。0―0の3回無死、「打てなくても積極的にいこうと。チームが勢いに乗るような打撃がしたかった」と、初球の内角142キロ直球を迷わず強振し、左翼線へ二塁打。床田からチーム初安打で口火を切ると坂本、岡本和に適時打が飛び出すなどこの回に一挙3得点をもぎとった。「若いですけど失敗を恐れず思い切ってやれと伝えている。それに応えて素晴らしい活躍をしてくれている」と阿部監督。若武者の一打が、巨人打線に火をつけた。

 天王山3連戦で躍動だ。初戦と2戦目に適時打を放つと、3戦目は6回にも左前打で13試合ぶりのマルチ。3連戦は計11打数4安打で打率3割6分4厘と爆発した。今カードを迎える前は9月の6試合で25打数3安打、打率1割2分と苦しんでいたが、V争いを左右する3番勝負で力を発揮した。

 初体験となる優勝争いの中、必死に食らいついている。10日・広島戦はチームバスが到着する1時間も前の午後1時に球場入り。中山とともに、室内練習場で打ち込んだ。打撃投手を務めた矢野打撃コーチは「打てなくなった時に、その原因が何なのかを自分で見つけられるようになってほしい」と成長を期待した。

 好不調の波はあれど、21試合連続でスタメン出場を続けている。「(優勝争いを)ベンチで感じるのと、試合に出ながら感じるのでは全然違うと思う。使って下さっている阿部監督に感謝しながら、この後も頑張っていきたい」。未来のスター候補は、がむしゃらにペナント最終盤を駆け抜ける。(内田 拓希)

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