【西武】ドラフト３位左腕・杉山遙希を援護できず球団最多の８５敗目

プロ初登板の杉山遙希　（カメラ・佐々木　清勝）

◆パ・リーグ　西武３―７楽天（１２日・ベルーナドーム）

　期待のルーキーの門出を飾ることはできなかった。球団では９９年の松坂以来となる高卒ルーキー初登板初勝利を目指したドラフト３位左腕の杉山遥希だったが、４回途中までに６失点。初回、４回は自らの失策がからんでしまった。初黒星を喫したとはいえ自責点はゼロ。渡辺ＧＭ兼監督代行は「いい勉強になったのでは。すべての面でレベルアップしてくれれば、将来楽しみな投手」と期待をかけた。

　杉山を援護したかった打線は１点を追う初回無死一、二塁の好機をつぶすなど再三、走者を出しながら無得点。５回に外崎の２点二塁打、６回に西川の右越え５号ソロで反撃したが及ばず。相手の８安打を上回る１２安打を放ちながら３点に終わった。「安打は出るがここというところで併殺が２つ。ちょっと工夫が必要。打たされてしまっている。場面的には打者有利なのに。飛びつきたくなるのはわかるが、そういうところなのでしょうね」と渡辺ＧＭ兼監督代行。８５敗目となり、球団のワースト記録を更新してしまった。