【ヤクルト】青木宣親が語った引退決断の理由「自分の思ったようなパフォーマンスが見せられなくなった」
スポーツ報知 / 2024年9月13日 12時19分
ヤクルト・青木宣親が13日、都内の球団事務所で引退会見を行った。グレーのスーツに茶色のネクタイを締めて登場。決断の理由を問われると、「一番は自分の思ったようなパフォーマンスがファンに見せられなくなった」と語った。
21年間、身近な存在が原動力となった。「家族の支えは大きかった。妻には早い段階で伝えました。娘、息子は本当に最近伝えました。(子どもたちは)泣いてましたね。プレーをいつまでも見ていたかったと思う。子どもに伝えるのが一番つらかった」と、言葉を紡いだ。
若手の台頭もあり、今季は61試合の出場で打率1割9分2厘、0本塁打、9打点の成績にとどまっていた。宮崎で自主トレを共にする村上は3冠王を取るまでに上り詰め、長岡は不動の遊撃手に成長し、丸山和は自己最多90試合に出場するまでになった。今後のチームを担う後輩たちが頼もしく育ってきたことも、自身が後進に道を譲る後押しとなった。
早大から2004年ドラフト4位で入団。05、10年と2度のシーズン200安打はプロ野球記録。首位打者を3度獲得し、05年は新人王に輝いた。
11年オフにポスティング制度でブルワーズと2年契約。WBCには3度出場し2度の世界一に貢献した。17年にアストロズで日米通算2000安打を達成するなど、華々しい成績を残した。
たゆまぬ努力で、日米通算では歴代5位、現役最多2723安打を積み上げたミスタースワローズは「幸せな野球人生でした」。ファンから愛された背番号23が、21年間を過ごしたプロ野球生活に別れを告げた。
◆青木 宣親(あおき・のりちか)1982年1月5日、宮崎県出身。42歳。日向から早大を経て03年ドラフト4巡目でヤクルト入団。05、10年と2度の200安打はプロ野球記録。11年オフ、ポスティングシステムでブルワーズに移籍。メジャー7球団を経て、18年ヤクルト復帰。メジャー通算759試合、2割8分5厘、774安打、33本塁打、219打点、98盗塁。NPB通算1713試合、打率3割1分3厘、1949安打、145本塁打、667打点、177盗塁。家族は元テレビ東京アナウンサーの佐知夫人と長女、長男。175センチ、80キロ。右投左打。今季年俸1億4000万円(金額は推定)。
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