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「近未来のボス」ヤクルト・青木、“現代っ子”に合わせた令和的指導法…担当記者が見た

スポーツ報知 / 2024年9月14日 6時10分

200安打を達成した青木宣親(2005年10月11日撮影)

 現役最年長野手のヤクルト・青木宣親外野手(42)が13日、都内の球団事務所で会見に臨み、今季限りでの引退を正式に表明した。NPBとMLBでプレーした選手では、イチローに次ぐ通算2723安打を積み上げたミスタースワローズは、21年間を「100点満点」と笑顔で総括。“第二の野球人生”として「監督はやってみたい」と将来的な指導者としての夢も明かした。また、歴代担当記者が「見た」で振り返った。

 青木には既に指導者としての素質が備わっている。弟子にあたる村上は3冠王も獲得して押しも押されもせぬ球界のスターへと成長したが、今でも人としての振る舞いについては「まだまだ」だと評する。天狗(てんぐ)にならないよう、言動についても厳しく指導してきた。引退会見で村上が口にした「愛を持って接してくれた」との言葉から「選手に寄り添える人」だと感じた。

 今季自己最多90試合と“プチブレイク”した丸山和はポジションもかぶっている後継者的存在だが、シーズン中も体をケアするだけではなく、並行して強化する必要性を説かれた。昨季まで1軍で目立った実績はなく、体力面に不安がある選手に対して「ムネ(村上)とか秀樹(長岡)を見習ってトレーニングをやるように」と身近な手本を示した。選手をよく観察し、的確な助言を送れる“アンテナ”がある。

 「自分の方から話しかけて、自分を知ってもらって、そこから会話が弾むように、何でも聞けるような雰囲気をつくって距離を縮めた」と“現代っ子”のコーチングに必要な要素もある。近未来のヤクルトを率いる監督候補。きっと、誰からも愛されるボスになるだろう。(24年担当・長井 毅)

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