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大谷翔平「50―50」は思い出の地で達成か、残り16戦14日から10連戦…担当記者が占う

スポーツ報知 / 2024年9月14日 3時0分

大谷翔平

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が、前人未到の「50―50」へラストスパートを迎える。12日(日本時間13日)は試合がなかったが、「47本塁打48盗塁」は残り16試合で「52―53」ペース。さらにチームも地区優勝へのマジックが11。最短で16日(同17日)に自身初のプレーオフ進出、18日(同19日)には地区優勝が決まる。13日(同14日)からはブレーブス、マーリンズと敵地、ロッキーズと本拠地で10連戦。「Xデー」を安藤宏太記者が占う。

 いよいよシーズンも最終盤に入った。ドジャースは残り16試合。加入1年目の大谷は、ここまで47本塁打と104打点の2冠に、自己最多を大きく更新する48盗塁で、「50―50」へのカウントダウンも始まった。

 7月以降は本塁打を2・9試合に1本、盗塁を1・9試合に1個のペースでマークしており、「50―50」は13日からのブレーブス、マーリンズの敵地7連戦中に達成する可能性は十分にある。ロバーツ監督も「(達成せず)本拠地に戻ってくるのはおそらく無理だ。マイアミのファンは喜ぶはず」と話していた。

 だが、4連戦となるブレーブスはワイルドカード枠の当落線上。負けられない戦いが続き、プレーオフでの対戦の可能性もあり、大谷への厳しい攻めは間違いない。さらに2戦目に先発予定の35歳左腕・セールは16勝、213奪三振、防御率2・38がいずれもMLB全体のトップで、チーム防御率3・50も全30球団でトップと、強固な投手陣を誇っている。打たれた134本塁打も最も少なく、そう簡単には打たせてはくれないはずだ。

 17日から3連戦のマイアミは思い出の地。昨年3月に侍ジャパンがWBC準決勝、決勝を戦い、頂点に立った球場だ。マーリンズはすでにプレーオフ争いから脱落。大谷が30球団の本拠地で本塁打を打ったことのない3球場のうちの1つだが、1年半前のいい思い出が染み込んでいるはずだ。チームも最短で16日にプレーオフ進出、18日に地区優勝が決定。指揮官も口にしていた通り、昨年侍戦士とシャンパンまみれになったマイアミで再び大暴れし、一気に「50―50」、プレーオフ進出を決める歓喜の瞬間を迎える可能性が、現時点で高いと言えそうだ。

 敵地での7連戦を終えると、20日からは本拠地でロッキーズ、パドレスと6試合。個人、チームの歓喜は本拠地へ持ち越される可能性もある。自らの活躍でチームを引っ張り、プレーオフ進出、ワールドチャンピオンを懸けた負けられない戦いに挑むことを求めてドジャース移籍を決断した。「粘って1勝でも多く積み上げられるように」。メジャー7年目にしてようやく待ち望んだ9月を迎えている。(安藤 宏太)

 ◆マイアミでの大谷 昨年のWBCで日本は準決勝と決勝をマイアミで戦った。準決勝はメキシコと対戦。4―5で迎えた9回先頭で大谷が二塁打を放ち、塁上で両手を上げ「カモーン!」と絶叫。吉田が四球で続き、村上の逆転サヨナラ2点二塁打を呼んだ。米国との決勝では3番DHで先発し、9回にクローザーでマウンドへ。2死からエンゼルスで同僚のトラウトを空振り三振とし、胴上げ投手となった。

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