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大の里、感動“恩返し”6連勝で大関昇進目安へあと6勝…日体大同級生金メダリスト・日下の前で圧勝

スポーツ報知 / 2024年9月14日 6時0分

大の里(右)が押し出しで正代をやぶる(カメラ・越川 亘)

◆大相撲秋場所6日目(13日、東京・両国国技館)

 成績次第で大関昇進の可能性がある関脇・大の里が自己タイの無傷6連勝を飾り、単独首位を堅持した。元大関の東前頭4枚目・正代を押し出しで圧倒。中高時代の恩師と、母校・日体大同級生でパリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級金メダルの日下尚(23)=三恵海運=の前で“怪物”ぶりを見せた。1敗で大関・琴桜、関脇・霧島の2人が続く。大関・豊昇龍は早くも4敗目。

 わずか2秒4だった。大の里は会心の相撲で、国技館を沸かせた。踏み込んでのもろ手突きで正代の上体を起こし、強烈な左おっつけで横を向かせて押し出した。完勝にも「良かったです」と目を閉じて一言。館内の割れんばかりの拍手にも、大の里は表情を変えることなく、心を静めるように花道を後にした。

 初日から6連勝は春場所に並ぶ自己最多。大関昇進目安とされる「三役で直近3場所33勝」まであと“6勝”だ。過去に大関に昇進した直近の例で、直前場所での無傷の6連勝は、22年初場所後の御嶽海がいる。単独トップを堅持しても「気にしていない。一日一番、集中するだけ」と言葉数は少なかった。

 この日は中高6年間で指導を受けた新潟・海洋高相撲部の田海哲也総監督(63)が観戦に訪れた。当初は終盤戦に観戦予定だったが、夏場所の優勝額を見るため前倒しで新潟から上京した。国技館の天井近くに掲げられた額を見上げると田海氏は「夢のまた夢が現実になった。この感情は言葉に表せられない」と感無量の表情。大の里も恩師の前での完勝に、いい相撲をみせられたかの問いにうなずき、「よかった」と静かに喜びをかみしめた。

 NHK大相撲中継でパリ五輪男子レスリング金の日下もゲスト解説でやってきた。大の里にとっては日体大の同級生。面識はないというが、8月の夏巡業中に「五輪で印象に残ったのは日下選手や(柔道混合団体銀の)阿部詩選手の日体大勢」と明かしていた。感動をもらった日下に“恩返し”した。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「まともな(立ち合いの)相手だから、思い切って行ったのでしょう。内容は最高なのでは」と手放しでたたえた。7日目は、2連敗中の同じ24歳の平戸海だ。「気にせず、あしたの相手に集中する」と大の里。00年度生まれのライバルを圧倒し、自己最多の7連勝を決める。(山田 豊)

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