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【大学野球】2022年の甲子園球児たちはいま…仙台六大学野球で活躍中

スポーツ報知 / 2024年9月14日 6時30分

1日の東北大戦でバッテリーを組んだ東北福祉大・猪俣(右)と伊藤

 仙台育英(宮城)が夏の甲子園で東北勢初の日本一となった22年。同じ年に聖地で輝いた選手たちが今、仙台六大学野球で腕を磨いている。夏16強・明秀日立(茨城)の猪俣駿太投手と伊藤和也捕手(ともに2年)は、東北福祉大でもバッテリーを組んで出場。センバツに21世紀枠で初出場した只見(福島)で主将を務めた吉津塁内野手(2年)は、仙台大で今秋初のベンチ入りを果たした。一関学院(岩手)で20年ぶりの聖地1勝に貢献した小野涼介投手(1年)は、東北学院大で奮投中だ。(有吉 広紀)

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 互いをよく知る2人が大学でもコンビを組む。東北福祉大・猪俣が「投げていて一番安心感、安定感がある」と話せば、伊藤は「これまで積み上げてきたことを発揮していきたい」。明秀日立で夏の甲子園初勝利を挙げて16強入りしたバッテリーが、2年生ながら今秋リーグ戦・東北大戦(1日)でともにスタメン出場。10―1勝利に貢献した。

 高校に続き大学でも共闘するが、「1人でいる時間が好きなので…」(猪俣)、「野球のことになるとよく話すんですけど…」(伊藤)と普段はあまり関わりが少ない様子。それでも猪俣は「テンポの良さは高校からの武器。いいときは素早く(球を)返してくれるし、悪いときは間を取ってくれる。言わなくても理解できている」と厚い信頼を寄せた。伊藤は「(バットが)木製になって配球も変わったし、(猪俣の)球種も増えたので楽になった」と、高校とは違う形で相手打者を抑えにいく。

 2季ぶりVを目指すチームにとって若き力の台頭でチーム内競争が激しくなり、戦力の底上げにつながる。優勝の喜びを分かち合うため、まずは2人で実力を伸ばしていき、エースと正捕手という立場をつかみにいく。

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 高校とは違う激しい競争を勝ち抜いた。今秋リーグ戦の第1、2週とベンチ入りした仙台大・吉津は、「とにかくチームが勝つため、自分ができることをやるだけです」と意気込みを語った。21世紀枠で初出場した只見では主将としてチームをけん引した。センバツ登録メンバー13人と少数だった只見と比べ、仙台大は部員数が200人を超える大所帯。その中で夏場の部内リーグ戦やその後のオープン戦で結果を出し、チャンスをつかんだ。

 入学当初はレベルの高さに戸惑ったが、武器の守備を磨くとともに打撃を強化。タイミングの取り方を変え、強い球にも振り負けないパワーをつけてきた。8月31日の宮城教育大戦で1イニングだけだが遊撃の守備に就き、リーグ戦初出場。まだまだ競争は続くが「守備でも代打でも代走でも、どこでもいけるよう準備したい」と次の出場機会を信じて待つ。

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  大学でも堂々としたマウンドさばきでチームのために働くと、東北学院大・小野は言葉に力を込めた。「緩急を使いながらしっかりカウントをつくっていければいい」。下手投げから丁寧にコースを突く投球で、一関学院では2年夏に主戦として甲子園出場。京都国際との1回戦に先発して9回途中まで投げ、試合は延長戦の末6―5でサヨナラ勝ち。02年夏以来の聖地白星に大きく貢献した。

 学院大では1年春からリーグ戦に登板。「高校まではアバウトだったけどもっと厳しく投げないといけない」と制球力向上を痛感しながら、球は速くないが高めを効果的に使えるようにと意識してきた。今秋もすでに8日の東北工大戦で先発し、4回を投げて2安打2失点。先発枠確保へ、持ち味を存分に出した投球を続けてチームの上位進出の力になる。

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