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勝ち越しの炎鵬 地元・石川は「大の里一色でしょう。少しでも誰かの耳に入って、まだやっているんだと応援してくれたら」

スポーツ報知 / 2024年9月14日 11時54分

北洋山(右)を攻める炎鵬。押し出しで破る(カメラ・岡野 将大)

◆大相撲秋場所7日目(14日、東京・両国国技館)

 脊椎損傷のため7場所連続休場から復帰2場所目の、元幕内で西序二段31枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)が、東同30枚目・北洋山(立浪)との全勝対決を制して4連勝。勝ち越しを決めた。

 北洋山の立ち合いの変化に戸惑いながらも左おっつけで勝負を決めた。「相手の立ち合いの変化は頭になかったです。(自分から)動くことはあるけど、動かれることはなかったですから。落ち着いて立ち回れたのは稽古して体が動いている証拠だと思います」と振り返った。

 番付を下げても準備を怠らない。「正直、初めて聞く名前だし、相撲もわからない。(番付の)上にいる時よりも怖さがあります。動画を見たり、兄弟子に特徴を聞いたりしています」と余念がない。「序二段は2度目。以前の道とは違うけど、意識せずにやっていきたい。一日一番、土俵に上がれることに感謝して、いい結果が付いてくればと思っています」と続けた。

 地元・石川のことを聞かれると笑顔で「大の里一色じゃないですか。それでも誰かの耳に入って、まだやっているんだと応援してもらえたらうれしいですね」。空席だらけの午前中の序二段でも炎鵬の名前を連呼するファンがいた。「いい相撲を取っていきたい」と最後は気を引き締めていた。

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