競泳 東京五輪2冠の大橋悠依、現役引退に涙「夢のような競泳人生だった」 今後は大学院進学へ
スポーツ報知 / 2024年9月14日 16時26分
◆競泳 国民スポーツ大会(14日、佐賀市・SAGAアクア)
女子200メートル個人メドレー決勝が行われ、21年東京五輪2冠で今夏のパリ五輪代表の大橋悠依(イトマン東進)が、2分12秒03で2位。競技人生の集大成として臨んだ今大会、最後のレースを終え「勝って終わりたかったけど、世界でメダルを取ってからなかなかレースを心から楽しむ事ができなかった。今日は楽しむ事ができて、最後としてはいいレースだった」と涙ぐみながら振り返った。
会場の選手、コーチ、観客から視線を集め、大きな拍手に包まれたラストレース。大橋は「とにかく最後は楽しくレースがしたいと思っていた。すごく楽しかった」と白い歯をこぼした。引退レースに臨むにあたり、気持ちの整理も難しかったとしつつ、「頑張ったな、と思いました」。優勝したパリ五輪代表の松本信歩(東京ドームS)には「今までありがとう。これからも頑張って」と声をかけ、松本は「頑張ります」と言葉をかわした。
2017年7月、21歳で初出場した世界選手権(ブダペスト)で銀メダルを獲得。世界トップの仲間入りを果たし、21年東京五輪では日本女子初の夏季大会2冠を達成した。ただパリ五輪までは重圧にも苦しみ、闘った3年間でもあった。「何とか、続けた意味を見つけたいと思っていた」。コーチや仲間に支えられ、パリ大会は200メートルに出場。目標の決勝進出はかなわなかったが、この日「夢のような競泳人生だった」と万感だった。
今後はイトマン東進に所属を残し、選手育成のサポートなどをするという。自身は栄養学の勉強するため、大学院に進学予定。五輪2大会を経験した大橋は「もう、おなか一杯です」と、笑顔で競泳人生に一区切りをつけた。そして今後に向けて「日本の競泳界の立て直しにも関わっていけたら。お世話になったイトマンに還元できるように、五輪選手やメダリストを出す強化の一役を担っていけたら」と笑顔で語った。
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