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巨人・阿部監督「優勝する時は、どこもそうですけど、たぶん苦しむんですよ」連敗でM点灯最短18日

スポーツ報知 / 2024年9月15日 5時0分

ヤクルトに痛恨の連敗を喫した阿部監督(後方右)は試合後、静かにグラウンドに向かって一礼した(カメラ・堺 恒志)

◆JERA セ・リーグ 巨人1―4ヤクルト(14日・東京ドーム)

 首位・巨人が最下位ヤクルトに痛恨の連敗を喫し、2位・阪神にゲーム差2に迫られた。優勝マジック点灯は最短で18日以降にお預けとなった。先発の井上温大投手(23)は5回5安打2失点と粘投したが、2番手の船迫が6回に村上、オスナに連続被弾した。打線は7回に坂本の適時打で1点を返すのがやっと。阿部慎之助監督(45)は「必死にもがいているところ」と生みの苦しみを強調した。4年ぶりのV奪回へ、15日からの中日2連戦(東京D)で勢いを取り戻したい。

 “生みの苦しみ”を受け入れた。広島との天王山に3連勝した後に、最下位のヤクルトに痛恨の連敗。阿部監督は「そんな簡単にはいかないよって、野球の神様が言ってるんじゃないですか。優勝する時は、どこもそうですけど、たぶん苦しむんですよ。今、みんな必死にもがいているところなので」。現役時代に8度のリーグ優勝を経験した指揮官は選手に寄り添った。

 序盤のチャンスを生かせなかったことが響いた。ヤクルト先発の高橋を相手に、初回から3回まで毎回得点圏に走者を進めた。「あそこで1点でも取れていれば、何らかの形でまた変わったんだろうけどね」と振り返ったように、3回には先頭の丸が四球で出塁、1死後の吉川が左中間二塁打を放ち、二、三塁の先制の好機を作った。だが岡本和、モンテスが連続三振。直後の4回にヤクルトに2点を先制された。

 4点を追う7回には1死一、二塁から坂本が左前へ適時打を放ち、反撃ムードを作った。だが吉川が左飛に倒れ、最後は岡本和が2ストライクからの3球目、大西の外角高めのスライダーをボールだと見切ったが、判定はストライク。思わず苦笑いを浮かべ、自らに言い聞かせるように、何かをつぶやきながらベンチへ帰ろうとした。敷田球審が詰め寄ろうとしたようにも見えたが、二岡ヘッドが肩を持ってベンチへ戻した。巨人の4番の責任感を知る指揮官は「まあ力んでるんだよ、打ちたいから。そうやって思っておいてあげて」と思いやった。

 この日の練習前、阿部監督は外野の投手陣の元に向かった。円陣で「残り15試合、大変だろうけど、みんなで頑張っていこう」と呼びかけた。先発の井上は5回5安打2失点と及第点の投球で球数も71球だったが、6回は船迫の継投を決断した。「あのクリーンアップを何とか抑えたかったんでね」。結果的に村上、オスナに連続本塁打を許したが、総力戦で勝っていくという指揮官の決意の表れだった。

 明るい材料も多い。この日の練習中に身ぶり手ぶりを交えながら、下半身主導の打撃についてアドバイスした吉川が、5戦ぶりに複数安打をマーク。9月は打率2割1分1厘と低迷していた1番の丸も猛打賞を記録するなど、打線は2ケタ安打を記録した。

 2位の阪神とは2差となった。「今日は今日、明日は明日でやっていくしかないんでね」と指揮官。苦境を乗り越え、4年ぶりの優勝をつかむ。(井上 信太郎)

 ◆G最短M点灯は18日 巨人の優勝へのマジックナンバー点灯は最短18日。15、16日は、巨人が中日との2連戦、自力優勝が残っている広島とDeNAが直接対決2連戦のため、巨人が中日に2連勝しても、広島、DeNAのどちらかに自力Vの可能性が残るため、巨人のM最短点灯は、18日に延びた。

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