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アマ横綱出身“エリート”大の里、たたき上げ平戸海を一蹴 「同い年なので気兼ねなく話せる」土俵離れれば仲良し

スポーツ報知 / 2024年9月15日 6時0分

大の里(左)が平戸海を寄り切りで下し無傷の7連勝(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽秋場所7日目(14日、東京・両国国技館)

 成績次第で大関昇進の可能性がある関脇・大の里が、自己新となる無傷の7連勝を飾った。小結・平戸海を一気に寄り切って単独トップの座を堅持した。2連敗中だった同学年の難敵を圧倒。“関門”を突破し、大関取りに向け勢いを加速させていく。大関・琴桜は西前頭3枚目・若元春に寄り切られ、痛恨の2敗目を喫した。大関・豊昇龍は3勝目。大の里を1差で追うのは関脇・霧島の一人となった。

 圧倒的な馬力を見せつけた。大の里は、平戸海に胸から当たり、得意の右をねじ込む。左をおっつけ、一気に前に出ると一方的に寄り切った。2秒9で2連敗中だった苦手を退け、幕内で自己最長7連勝にも「同学年なのでどこかで意識するが、15日間の戦い」と浮かれる様子はなし。大関昇進目安とされる「三役で直近3場所33勝」まであと5勝。それどころか、単独首位も守り、5月の夏場所以来2度目の賜杯に向けて勢いは加速している。

 2000年生まれの大の里と平戸海。歩んだ道は対照的だ。大の里は日体大で2年連続アマチュア横綱の超エリートで、平戸海は中学卒業後に角界入りしたたたきあげ。最速の初土俵から所要7場所で優勝した逸材に対して、平戸海はコツコツ8年かけ7月の名古屋場所で新三役になった。

 新潟・海洋高時代から頭角を現した大の里は、「学生時代からずっと見ていた」と先にプロ入りして土俵で戦う同学年の姿を追っていた。2人の関係が深まったのが4月の春巡業。初めて参加した巡業で右も左も分からない大の里に、手を差し伸べてくれたのが平戸海だった。「それまであまり話していなかったけれど、いろいろ世話になった。同い年なので気兼ねなく話せる」。優しさに感謝すると同時に、ライバルとして認識する機会ともなった。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「迷いがない。(7月の)名古屋場所より落ち着いている」とたたえた。大の里も「先のことは考えていない。明日の相手だけを考えている」。8日目は勝ち越しをかけ、先場所初日に敗れた御嶽海戦だが、今の敵は油断だけ。「一日一番、集中して頑張りたい」。毎日のように繰り返す言葉を口にして、大の里は大きくうなずいた。(山田 豊)

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