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【大学野球】プロ注目・吉納翼が2本塁打7打点と大爆発 2本目3ランは右脚をつりながら一発

スポーツ報知 / 2024年9月14日 18時44分

9回1死、右越えに3ランを放つ吉納翼(カメラ・小泉 洋樹)

◆東京六大学秋季リーグ戦第1週第1日▽早大20―0東大(14日・神宮)

 東京六大学秋季リーグ戦が開幕。早大が東大に先勝した。先発のエース右腕・伊藤樹投手(3年=仙台育英)が6回無失点で今季初登板初勝利。打線は毎回の17安打、20得点。ドラフト上位候補の吉納翼副将(4年=東邦)が4回に満塁本塁打、9回に3ランを放ち、7打点とアピールした。

 9回、吉納の捉えた打球は高く上がり、右翼席ポール際に吸いこまれた。この日、2発目となる3ラン。「行ったと思った」という確信弾で喜びも倍増のはずだが右脚をつっていたため「めっちゃ痛かった」と、ゆっくりダイヤモンドを1周した。

 この打席で、突然右足ふくらはぎをつった。打つ直前に暴投でホームインした松江一輝(3年=桐光学園)に「足をつっているので、出塁したら代走を出してください」と伝言を授け小宮山悟監督(58)にリクエストを出していた。だが結果はフルカウントからの〝まさかの〟一発。結局は自力でホームを踏み指揮官も「代走いらねえじゃん」と笑い飛ばした。

 4回の第3打席では通算10号の満塁本塁打を中越えに放った。1打席目は三振しており「1打席目の内容が自分のイメージとちょっとずれたので、そこをうまく修正できた。しっかり自分の打撃ができた」と自画自賛の一発となった。DeNA・稲嶺茂夫スカウトは「彼の持ち味であるパワーのある、いいバッティングだった。打てるボールをしっかり選んで打てていた」と評価した。

 6日にプロ志望届を提出。春秋連覇を目指すラストシーズンを迎えたが、特別な意識はない。「このユニフォームを着ている以上は早稲田の学生。早慶戦前にドラフトがありますが、しっかり戦い抜いてプロ野球選手になれればいいかな。まずは優勝するために活躍したい思いが強い」と力を込めた。経験豊富な強打者が、連覇の立役者となる。

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