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男子エペはパリ五輪団体銀・山田優がV「ロスで金メダルを取って引退したい」 引退プラン“2年延長”を表明…フェンシング全日本

スポーツ報知 / 2024年9月14日 21時45分

優勝し、取材に応じる山田優(カメラ・林 直史)

◆フェンシング 全日本選手権個人戦 第1日(14日、静岡・沼津市総合体育館)

 男女2種目で決勝まで行われ、男子エペはパリ五輪団体銀メダルの山田優(山一商事)が5年ぶり3度目の優勝を果たした。決勝で大谷謙介(専大)を15―10で下した。同銀メダルの見延和靖(ネクサス)は準々決勝、古俣聖(本間組)は初戦で敗れた。

 山田はパリ五輪後は多忙のため、練習ができたのは10日前後。前夜は39度の発熱にも悩まされていたという。「昨日は目も開けられないぐらいで、本当に無理だと思った」。欠場も考えたが「昨年は僕の応援がめちゃくちゃ少なくて寂しかった。今年はいっぱい声をかけたら、いろんな方が来てくださって。それで『出ません』はやばいので」と気力を奮い立たせ、メダリストの根性を発揮。「負けたら『熱です』って言い訳を考えていた。全然、プレッシャーを感じてなかったので最強状態です」と笑った。

 三重・鳥羽市の出身でパリ五輪前は地元に近い26年愛知・名古屋アジア大会で現役を引退する予定だった。だが、パリ五輪を経て、今回は弟のようにかわいがり、今回は代表を逃した8歳下の松本龍とともに、28年ロサンゼルス五輪の舞台に立ちたい思いが芽生えたという。「2年延長して、ロスまでしっかり目指そうと思う。今回取れなかった金メダルを取って、そこで引退したい」と決意表明した。

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