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J1札幌 残留へ痛い黒星…残り8戦 17位と勝ち点差7…GK菅野孝憲「自分たちから崩れないことが大事」

スポーツ報知 / 2024年9月15日 6時0分

前半、右足でボレーシュートを放つ札幌・駒井(左=カメラ・砂田 秀人)

◆明治安田J1リーグ▽第30節 東京V 2―0 札幌(13日・大和ハウス プレミストドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が、J1残留へ手痛い敗戦を喫した。ホーム・東京V戦は、前半に決定機がつかめず、後半9分に先制を許した。同25分から3バック中央のDF岡村大八(27)を最前線に置き、ロングボールで好機をうかがったが得点できず、前がかりとなったアディショナルタイムに追加点を奪われ、0―2で敗れた。5試合ぶり黒星で、残留圏の17位湘南とは残り8試合で勝ち点7差。苦境は続くが、前を向いて可能性を追い求めていく。

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 敗戦後の会見中、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)が大きく「フウッー」と息をついた。普段は見せない言動が、5試合ぶり黒星の重みを物語っていた。残り8戦で、残留圏の17位湘南と勝ち点7差のままという現状。指揮官の口から最初に出た言葉は「非常に痛い、残念な敗戦」。8年連続のJ1残留への道が、また一段階、険しくなった。

 策が実らなかった。0―1の後半25分、FW鈴木に代わってMF宮沢を投入すると、岡村を最前線に行かせた。「僕もベンチに3度聞きした」と岡村が漏らしたように、練習でもしていない配置。ペトロヴィッチ監督は「ゴール前を固められ、何としてもこじ開けなければいけないと前に入れた」と意図を説明した。

 伏線はあった。前半10分、3バック右の高尾が右太もも裏を痛め、ピッチを後にした。序盤でプランが崩れた前半は攻撃が停滞。後半早々に先制された。今季リーグ戦で逆転勝ちはなし。相手の引いた守りに苦しんだ展開を打破すべく、ロングボールを多用して高さを生かす形を選択した。GK菅野孝憲(40)は「監督としては打開策がなかったからやったんでしょうけど」と胸中を理解。岡村も「ミシャのああいう決断は、目の前の試合にどれだけ勝ちたいかというのが出ていた」と執念は感じていたが、ゴールにはつなげられず「結果にできなかったことが悔しい」と唇をかんだ。

 この日警告を受けたMF大崎とMF荒野は、累積で21日のアウェー・町田戦に出場できない。高尾も欠場濃厚と厳しい戦いが待つが、最年長の菅野は「負けることはあるもの。そこから1つの敗戦で崩れるほど、もったいないことはない。とにかくこの負けで自分たちから崩れないことが大事」と試合後、仲間にも説き、立て直しへの意識を植え付けた。誰一人、下を向かない限り、奇跡への道は途絶えない。

(砂田 秀人)

 ●MF馬場(J1通算50試合目を飾れず)「やってはいけない試合をした。結果がすべて。引いた相手への崩し方が、チームとしてうまくいかず、ズルズルいってしまった」

 ●MF駒井(キャプテンマークを巻きフル出場)「パワープレーの中で前線の3人の動き直しがなくて単純になったのは反省点。ここからチームとしての力が問われる。強い気持ちでやらないといけない」

 ●MF荒野主将(前半10分に緊急出場)「中入ったら落ち着いてやろうと。ボールを持てる時間はあったが、そこからが難しかった。僕は次出られないが、いける選手で頑張ってほしい」

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