井上尚弥に負けたスティーブン・フルトンが再起戦勝利 “悪童”ネリはフルトン戦に「楽勝だよ」
スポーツ報知 / 2024年9月15日 14時54分
◆プロボクシング ▽WBA米大陸フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇スティーブン・フルトン (判定) カルロス・カストロ●▽WBA、WBC、WBO世界スーパーミドル級(76・2キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇サウル・アルバレス (判定) エドガー・ベルランガ●(14日=日本時間15日、米国ネバダ州ラスベガス T―モバイル・アリーナ)
WBA、WBC、WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ、統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)―エドガー・ベルランガ(プエルトリコ/米国)戦のアンダーカードで行われたWBA米大陸フェザー級タイトルマッチは、WBA同級2位、WBC7位、WBO8位のスティーブン・フルトン(米国)がWBC5位、WBA7位、WBO13位のカルロス・カストロ(米国)に2―1判定勝ち。昨年7月に現スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に8回TKOで敗れて以来、1年2か月ぶりの再起戦を白星で飾った。
カストロの伸びのあるパンチをかいくぐりながら、フルトンは2回に強烈な右オーバーハンドなど強打で対抗。だが、5回には鋭く威力のある右ストレートでダウンを喫した。井上尚弥が5月の東京ドーム興行でルイス・ネリ(メキシコ)戦で初回ダウンを奪われた際に、体力を回復させるようにカウント8まで待って立ち上がったが、フルトンも同じように気持ちを立て直して立つと6回には反撃。8回、再びカストロに攻め込まれるも強打を打ち込んで引かなかった。
試合は判定へ。ジャッジ1人は95―94とカストロを支持したものの、残る2人は96―93、95―94とフルトンに軍配を上げた。判定に納得のいかないファンからブーイングを浴びると「ブーイングするやつらは黙れ!」などと叫んで意地を見せた。
フルトンは昨年7月、WBC、WBO世界スーパーバンタム級統一王者として、井上尚弥の挑戦を受けたが、8回TKO負け。階級を上げて再起を図った。この日の勝利により、WBA世界同級王者ニック・ボール(英国)への挑戦が近づいたフルトンは試合後、「応援してくれた全ての人に感謝する。14か月の休養を経て復帰できてうれしい。これからも、もっとアクティブに行く」などとSNSでファンに意思を示したが、フルトンとネリの対戦を希望する書き込みがSNSに投稿されると、ネリが反応。「楽勝だよ」とリポストした。ネリはすでにWBOではフェザー級で世界5位に入っている。
30歳のフルトンが22勝(8KO)1敗、30歳のカストロが30勝(14KO)3敗。
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