「使いたくなくなるよね」巨人・阿部監督が大城に大激怒の理由 守備のミスには「しょうがない」

戦況を見つめる阿部慎之助監督（カメラ・相川　和寛）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人６―３中日（１５日・東京ドーム）

　連敗を止めたにもかかわらず、笑顔はなかった。試合後、阿部慎之助監督（４５）は消極的なプレーが続いた大城卓について言及した。「ミスはもうしょうがないんだけど。やっちゃったもんはね。その後の打席で１回も振らずに帰ってくる、精神力の弱さが露呈しちゃったよね」と苦言を呈した。

　本職ではない一塁の守備で拙守を連発。５回２死一塁、福永の一、二塁間への弱い打球を追わず、二塁の吉川が回り込む形となり、結果は内野安打に。６回も失策はつかなかったが、不安定な守備が目に付いた。

　だが、指揮官を落胆させたのは、そこではない。６回裏の打席では１球も振らずに見逃し三振に倒れた。指揮官は「自分で打って返すぞって、１、２、３で、３球振ってくる方がまだいい。あんな打席があったら使いたくなくなるよね。打つ打つと言っても２割６分の、ホームラン３本。考えるわ、明日」と起用法の再考も示唆した。優勝争いで大事な試合が続くからこそ、奮起を促した。（井上　信太郎）