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【阪神】佐藤輝明と前川右京がV吉兆弾 3連勝で今季最多の貯金10 甲子園での左打者連発は優勝した05年10月4日以来

スポーツ報知 / 2024年9月16日 5時0分

お立ち台でカモメポーズをとる(左から)佐藤輝明、ジェレミー・ロニー・ビーズリー、前川右京 (カメラ・豊田 秀一)

◆JERAセ・リーグ 阪神2―1ヤクルト(15日・甲子園)

 浜風にも打ち勝った。猛虎の未来を背負う若武者は両手に残った感触を感じる間もなく、ダイヤモンドを駆け出した。狂喜乱舞する虎党の大歓声が着弾の合図だ。同点に追いついた直後の2回1死、阪神・前川右京外野手(21)が右翼席へ勝ち越し弾。「どの打球が入るか分からなかった(笑い)。打てて良かった」。屈託なく笑った。

 8月11日の広島戦(京セラD)以来、約1か月ぶりの4号ソロ。うれしい“甲子園1号”だ。智弁学園時代は3度、聖地を経験。準優勝した3年夏に2本塁打を放ったが、プロでは3年目で初めてだ。「初めて打ててうれしかった」。待望の一発にまた笑みがこぼれた。8日の試合前に直接指導した岡田監督は「あれは一番悪い時やで。バットが出ない時やったからな」と回顧。「(13日に安打を)3本打ってだいぶよくなってきたからな」と目を細めた。

 前を打つ佐藤輝は7日のヤクルト戦(神宮)以来の14号同点ソロ。「うまく反応できた」と、弾丸ライナーを右翼席に突き刺した。甲子園での左打者による2者連発は、球団では優勝した05年10月4日の横浜戦(林、金本)以来だ。初回は高梨の前に3者連続三振。指揮官は「嫌な3者凡退。早く追いつけたことは大きかった」と連発をたたえた。

 チームは3連勝で今季最多の貯金10。首位・巨人とのゲーム差は2のままだが、プレッシャーをかけることに成功した。残り11戦、「もう勝つだけ、それだけです」と佐藤輝。テーマは明確、一戦必勝で阿部巨人を追いかける。(直川 響)

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