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【西武】金子侑司が引退試合で躍動「12年間、本当に夢のようで幸せな時間でした」

スポーツ報知 / 2024年9月15日 23時16分

8回2死満塁、遊直に倒れた金子侑司(カメラ・清水 武)

◆パ・リーグ 西武7―1ロッテ(15日・ベルーナドーム)

 仲間の気持ちがひしひしと伝わってきた。8回の西武の攻撃。左越えソロを放った佐藤龍から6人がつないで2死満塁に。金子侑に現役最後の打席が回ってきた。三遊間を襲った強烈なライナーは相手遊撃手に好捕されたが「つないでくれて感謝しかない。何とか打ちたかったけどこのチームメートとやってこられてよかった」と穏やかに笑った。

 ラストゲームは1番・左翼で先発。渡辺監督代行の計らいもあって守備位置は左翼→中堅→右翼と回り、最後はレオ党が陣取る左翼へ。「ファンの皆さんにあいさつできてよかったです」。8回の守備では難しい飛球を好捕。試合前の会見で「ちょっと惜しんでもらってやめるのが自分らしいかなと」と話していた通り、攻走守すべてに金子侑らしいプレーを披露した。

 試合には同じ現役時代に背番号7でプレーした休養中の松井監督も駆けつけ、金子侑の最後の雄姿を見守った。試合後のセレモニーではゆっくりと場内を1周し、ファンにあいさつ。背番号と同じ7度、ナインに胴上げされた。「12年間、本当に夢のようで幸せな時間でした」。2度の盗塁王を獲得したスピードスターがさわやかに現役生活に幕を閉じた。

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