琴桜、初賜杯遠のく痛恨の３敗目 宇良に防戦一方で完敗 八角理事長「見過ぎだし、考え過ぎ」

宇良（右）に押し出しで敗れた琴桜（カメラ・清水　武）

◆大相撲　▽秋場所９日目（１６日、東京・両国国技館）

　大関・琴桜（佐渡ケ嶽）が痛恨の３敗目を喫した。東前頭５枚目・宇良（木瀬）との結びの一番は下から攻められると、ズルズルと後退。防戦一方で押し出され、土俵下に転落した。くせ者が相手だっただけに、迷いがあったのか中途半端な展開になった。大関は「内容が悪いので、それ以前の問題です」と厳しい表情で振り返った。

　単独首位の関脇・大の里（二所ノ関）が全勝を守ったため、これで３差になった。横綱・照ノ富士（伊勢ケ浜）が初日から休場。出場力士の中では最高位となり、初賜杯が期待されたが、大きく遠のく黒星だ。１０日目以降に向けては「切り替えます」と声を絞り出した。八角理事長（元横綱・北勝海）は「見過ぎだし、考え過ぎだ」と指摘していた。