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「ド派手なチャンバラはないが…」真田広之主演「SHOGUN 将軍」が米テレビ界最高峰を席巻した理由

スポーツ報知 / 2024年9月17日 6時5分

 「SHOGUN 将軍」の魅力は一体どこにあるのか―。内野小百美編集委員が米テレビ界の最高峰を席巻できた理由を内容から探った。

 ド派手なチャンバラはない。10話全てを見終わった時、深い感動の余韻を残す。そして、自分の生き方を少し見つめ直したくなる。そんな作品だ。

 ヒットし、評価された理由は3つあると思う。時代劇でありながら、「今」に通じる脚本になっていること。戦乱期の約400年前が描かれる。今の世界地図を見れば、戦時中だ。ほとんどアクションを封印した真田演じる虎永は泰然自若の人。抑制された演技で存在感を放つ。大胆かつ細心。役が多弁でない分、セリフの一言一句が染みる。「あまたの犠牲と引き換えの勝利よりも…」と、流血を回避したい強い思いが貫く。

 2点目は、英国人航海士、按針の目線を大事にし、第1話から相当割いている点だ。うち数話は日本に来て葛藤し続ける彼をメインに進行する。これで外国人の時代劇の抵抗を緩和した。タイトルが「将軍」のため、将軍出ずっぱりの印象を与えるが、実際は全くそうではない。

 3点目は細川ガラシャをモデルにした鞠子を始め、聡明な女性たちの奮闘や苦悩をきっちり描いた点だ。それは全話通じて感じられる。献身だけではない。彼女ら抜きに歴史は動かせなかった「将軍を支えた女性たち」のドラマは、女性も引きつけたのではないか。

 毎回のオープニングもインパクトを与えた。「兜(かぶと)」が巨大な城のように迫力を持って映し出される。大リーグ大谷選手の昨年の兜パフォーマンスで「兜」はおなじみだ。惜しむらくは、真田のそばで難役を力演した西岡徳馬がノミネートされなかったことだ。(内野 小百美)

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