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藤波辰爾、小林邦昭さん「虎ハンター」でスター街道を走った時の思いを披露「敵対していたけど、うれしいものでした」

スポーツ報知 / 2024年9月18日 21時1分

藤波辰爾

 「虎ハンター」の異名で新日本プロレス、全日本プロレスなどで活躍し今月9日に亡くなった元プロレスラーの小林邦昭さん(享年68)の通夜が18日、都内の斎場でしめやかに営まれた。

 通夜には、元新日本プロレスの藤波辰爾、藤原喜明、長州力、前田日明、佐々木健介、西村修、新日本の真壁刀義、菅林直樹会長、AEWの柴田勝頼、元レフェリーのミスター高橋氏、タイガー服部氏らプロレス関係者約200人が参列した。

 小林さんは、1956年1月11日、長野県小諸市出身。アントニオ猪木さんにあこがれ高校を中退し1972年に新日本プロレスへ入門。1973年にデビューした。80年にメキシコ遠征。82年10月にがい旋帰国し、当時、人気絶頂だったタイガーマスクの宿敵として活躍。必殺のフィッシャーマンズスープレックスを武器に名勝負を展開。さらにマスクを破る掟(おきて)破りの反則で「虎ハンター」の異名を取り、トップレスラーの仲間入りを果たした。

 小林さんの新日本プロレス時代の先輩となる藤波は「ショックですね」と声を落とした。小林さんが若手のころ、「サンペイちゃん」の愛称で誰からも親しまれていたことを明かした上で1978年1月にWWWFジュニアヘビー級王座を奪取し同年3月にがい旋帰国後に初めての付け人が小林さんだったことを振り返り「気心が知れていたし、僕の試合道具を面倒みてくれた」と感謝した。

 タイガーマスクの好敵手としてスポットライトを浴びた時は「敵対していたけど、道場で同じ釜の飯を食った仲だからあれで世に出てうれしいものでした」としのんだ。また、通夜では藤波が弔辞を読む予定だったが、斎場までの道路が大渋滞し間に合わなかったことを明かし「大役を務めるはずだったのにサンペイちゃんに申し訳ない」と苦笑いしていた。

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