阿部監督「存在感をすごく出してくれてる」巨人最強3番・吉川尚輝が2戦連続V打 自己新145安打で9月打率3割9分7厘
スポーツ報知 / 2024年9月21日 5時10分
◆JERA セ・リーグ 広島2―8巨人(20日・マツダスタジアム)
絶好調男の執念が、打球をもうひと伸びさせたかのようだった。0―0の3回2死一、二塁。吉川尚輝内野手(29)が外角144キロを左翼線に流し打った打球は、飛び込んだ左翼手のグラブをかすめてフェンスに到達した。2人の生還を見届け、二塁ベース上で力強く両手を突き上げた。「チャンスだったので絶対にかえすと強い気持ちで打席に入りました」。22年のキャリアハイを更新する144安打目が、2試合連続の決勝打となった。
初回に右前打、7回には中前適時打を放ち、3安打3打点。全てのHランプをファーストスイングでともし、好調ぶりを存分に示した。「今年はいいところで打ってくれていますし、存在感をすごく出してくれてる」と阿部監督。9月の16試合で4度目の猛打賞で、月間打率は3割9分7厘。正念場でチームを救う背番号2を絶賛した。
昨季、新主将となった岡本和真とともに副キャプテンに就任。今季も2学年下の盟友と2人で全試合出場を続けているが、実は明確に「副将」の指名は受けていないという。それでも「個人的なことは全然。とにかく勝てればいい」と二遊間を組む門脇、泉口らに声をかけながら若い内野陣をけん引。指揮官は「チームを引っ張んなくちゃいけないっていう、年齢的にもそうですし、そういう自覚が芽生えてきたんじゃないかな」と、「名」ではなく「実」でリーダーに成長した姿に目を細めた。
守備でも魅せた。初回無死、秋山の二塁正面への平凡なゴロがイレギュラー。頭上を襲う難しい打球となったが「そういうものだと思ってます。いつ跳ねてもいいように」とマツダ特有の高く跳ね上がる打球にも冷静に反応した。不動の二塁手として君臨する今でも「毎日、試合始まる前が一番緊張する」。入念な準備を怠らない。
阿部監督が開幕前から勝負と位置づけた9月に、岡本和と新3、4番コンビで大爆発。「目の前の試合で勝つことだけを考えてます」。押しも押されもせぬ中軸に成長した吉川が、4年ぶりの歓喜へ導く。(内田 拓希)
◆宮本和知Point
尚輝を正真正銘のレギュラーにしたのは、阿部監督が我慢して使い続けたからだと思うな。4月、打率は2割ちょっとしかなかったんだよ? 普通、我慢できないよ。
彼には守備と足がある。守って走って、出続ける中で、一番大事な時に一番頼れる男になった。3、7回のビッグイニングは、いずれも3、4番の連打が絡んだ。今、和真を乗せているのも3番・尚輝だよ。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)
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