【ソフトバンク】Ｍ４で２２日にもＶ 決勝打の周東は大谷「５１―５１」に「人間じゃないんじゃないですか、この人」

２回２死二塁、周東佑京が右越え適時二塁打を放つ（カメラ・朝田　秀司）

◆パ・リーグ　ソフトバンク４―０オリックス（２０日・みずほペイペイドーム）

　ソフトバンクが周東の一撃で優勝へのマジックナンバーを１つ減らして「４」とした。２回２死二塁、初球を叩いた。低く速い弾道の打球は右翼フェンスに達し、先制の右越え適時二塁打に。塁上で拳を突き上げた選手会長に、報道陣から「打球角度は違えど、打球スピードは大谷翔平級」と賛辞の声がかかったが「何言ってんですか。打球スピードも全然違いますよ」と苦笑いを浮かべた。

　そんな侍ジャパンの僚友の「５１―５１」には驚くよりもあきれ返った。「嘘だろ、みたいな。人間じゃないんじゃないですか、この人」と笑わせた。それでも両リーグトップを独走する盗塁数は３９。「あと１１試合ですか。１個くらいは走れるだろうと思います」と現在の２本塁打と合わせて「２―４０」を目標に定めた。

　チームの連敗が２で止まり、小久保監督は「（周東）佑京が先制を打ってね。絶対に勝ち切らないといけないと思っていました」とホッとした表情。そして大谷の偉業について「（巨人の）阿部監督が面白いこと言ってましたね。貸してほしいと」とニヤリ。同じ気持ちかと問われると「いえいえ、我々は、いるメンバーで頑張ります」とイタズラっぽい表情で畳みかけた。

　周東が主軸選手としては初めて迎えるリーグ制覇は目前。「プレッシャーはゼロではないですが、ワクワクしながらやってます。去年までが地獄だったという話で」と、また笑わせた。最短での優勝は２２日。歓喜の瞬間まで、伸び伸びと駆け抜ける。（田中　昌宏）