【ＤｅＮＡ】筒香の９９日ぶり７号で２か月ぶり３位浮上 ハマスタ史上最多３万３４３５人に「喜び、感謝」

７回１死二塁、右越え２ランを放ちバットを投げてほえる筒香（カメラ・堺　恒志）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　ＤｅＮＡ９―６阪神（２０日・横浜）

　横浜に吹いた強風を筒香の飛球が切り裂いた。７回１死二塁で阪神のビーズリーから右翼席に７号２ラン。ハマスタ史上最多の３万３４３５人のファンの前で、６月１３日のロッテ戦（ＺＯＺＯ）以来の一発。「昨年、一昨年とマイナーリーグで試合をすることが多い中でこれだけのファンに入っていただくのはありえない。喜び、感謝というのは以前、ベイスターズにいたときよりはかなり感じています」と率直な思いを口にした。

　米球界から５年ぶりに復帰した今季、大観衆の前でプレーできる充実感を味わっている。安打は８月２７日の阪神戦（横浜）を最後になく「６番・右翼」で出場した１１日の阪神戦（甲子園）では４打席４三振の屈辱を味わった。１４日の中日戦（横浜）前には人けのないハマスタで午前９時半から約１時間、異例の早出特打を行うなど、ファンの期待に応えるため必死にトンネルの出口を探して、ようやく見つけた。

　南場オーナーが見守る中で打撃戦を制して、７月２５日以来の３位浮上。三浦監督は「（筒香は）非常に大きな本塁打を打ってくれました。またあした（２１日）もある。集中してやっていきます」と気を引き締めた。残り１３試合。勝ち切る覚悟でＣＳ出場をかなえる。（阿見　俊輔）