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花園3度出場の古豪・札幌清田、南北海道大会10年ぶり1勝 佐々木隆成主将「先輩方の分も背負って戦った」

スポーツ報知 / 2024年9月21日 6時50分

10年ぶりに南大会勝利を挙げ、喜ぶ札幌清田(カメラ・飯塚 康博)

◆全国高校ラグビー南北海道大会 第1日▽1回戦 札幌清田26-6札幌南(20日・芦別市なまこ山総合運動公園球技場)

 開幕し、1回戦計8試合が行われた。南大会は全国大会3度出場を誇る札幌清田が札幌南を26―6で下し、10年ぶりの白星を挙げ、古豪復活を示した。北大会では芦別、富良野、羽幌の3校で編成する旭川・空知合同が3年前の優勝校の旭川龍谷に42―14で快勝し、白星発進した。前回の南北V校の札幌山の手、遠軽は初戦でそれぞれ大勝した。

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 長い道のりだった。試合終了の笛に札幌清田フィフティーンが喜びを爆発させた。10年ぶりの南大会1勝。NO8佐々木隆成主将(3年)は「これまでの先輩方の分も背負って戦いました」と実感を込めた。

 同じ札幌支部でしのぎを削る札幌南に対し、PGで先制を許したものの、前半終了間際にFB尾中希宇(3年)が逆転トライ。その後も1点差まで詰められたが、後半12、17分に佐々木が連続トライを決め、勝利をたぐり寄せた。

 花園出場3度の古豪も少子化による部員不足にあえいできた。単独出場が困難になり、2017年に南大会に合同チームで出場。20年には部員が3人に減少し、廃部の危機もあった。同校OBで、就任7年目の堀貴博監督(44)は「何度も心が折れそうになった。でもグラウンドに行くと元気になれた」と振り返る。

 22年に単独チームで南大会に8年ぶりに出場。今春は1年生が15人も入部し、29人の所帯に。今もラグビー経験者は少なく、中学時代は吹奏楽部所属だった尾中は「先輩たちの雰囲気が良さそうだったので入部した」と話す。公立校らしい風通しの良さがあった。

 大会直前の17日にジャージーの授与式を行った。伝統の儀式の中で、昨秋の新チーム発足からの試合映像や写真を交えたサプライズ動画を全員で見た。動画の最後に登場した堀監督が「結果はどんな形でもみんながラグビー部に入ってよかったと思えればうれしい」とメッセージを寄せると、選手たちからすすり泣く声が上がった。闘志と結束力は最高潮になった。

 37年ぶりの聖地まであと2勝。準決勝で花園21度出場実績を持つ札幌山の手が待ち構えるが、佐々木は「これで終わりじゃない。悔いのないように戦う」と完全燃焼を誓った。(飯塚 康博)

 札幌山の手は100点ゲームで2連覇へ好発進した。序盤は札幌厚別にあわやトライを許す場面があったが、これでスイッチが入ったのか、FWとBKがエンジン全開。波状攻撃で計17トライを奪って圧倒した。夏場はニセコで大阪の強豪・常翔学園と合同合宿を行い、実戦を中心に強化。フッカーの古谷飛翔主将(3年)は「南大会は最後まで危なげない試合をしていきたい」とネジを巻き直した。

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