【高校野球】春日部共栄が準決勝敗退 来年３月勇退の本多利治監督「最後に野球の怖さを知って引退」

春日部共栄・本多利治監督

◆高校野球埼玉県秋季大会　▽準決勝　春日部共栄３―４西武台（２８日・大宮公園）

　春日部共栄が準決勝で西武台に逆転負け。すでに２０２５年３月３１日の退任を表明している本多利治監督は「攻めの気持ちが足りなかったね」と悔しがった。

　３―１と２点リードしていた９回、そこまで相手打線を１点に抑えていた先発左腕・大野泰輝投手（２年）がつかまった。死球や安打で無死満塁のピンチを迎えると、右前適時打を許して同点に追いつかれた。続く打者にスクイズを決められ、逆転を許した。その後得点を奪えず、敗れた。

　本多監督は試合後取材に応じ、西武台の９回の反撃に「押されたね。完璧に押されました」と脱帽。あと一歩で決勝進出と関東大会が決まるところでの逆転負けに「最後に野球の怖さを知って引退だよ。遅いっちゅーの」と笑った。来年３月末までは指導を続けるため「来年勝てるチームをとにかく目指して。足りないところがあるので、来年につながる練習をやらせなきゃいけない」と切り替えた。