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「最低15勝」の約束果たした 菅野智之、復活と進化のシーズン「やっぱり誠司の存在がすごく大きくて、すごく感謝しています」

スポーツ報知 / 2024年9月29日 5時20分

優勝を決め、菅野智之(左)と抱き合う小林誠司(右、中は岡本和真=カメラ・渡辺 了文)

◆JERA セ・リーグ 広島1―8巨人(28日・マツダスタジアム)

 心と体が熱を帯びていく。菅野智之投手(34)は顔をくしゃくしゃにしてマウンドの歓喜の輪に加わり、右手を突き上げた。復活と進化のシーズンにふさわしい優勝投手。沢村賞に輝いた18年以来の15勝で、史上6人目となる4度目の最多勝にも大きく近づいた。MVPの最有力候補だ。

 「うれしいという簡単な言葉じゃ片付けられないぐらいすごく充実しています」

 シーズン最終登板でも、強さが際立った。先制点を与えず、1―0の4回も同点にこそ追いつかれたが、勝ち越しは許さなかった。8回6安打1失点。35歳以上シーズンでの15勝は球団で55年の中尾碩志以来69年ぶりで、杉内、内海両投手コーチとの「最低15勝」の約束も果たした。

 全登板、スタメンマスクは同学年の小林だった。盟友に「僕にとってはやっぱり誠司の存在がすごく大きくて。全て知り尽くしてると思いますし。引っ張ってきてもらった。すごく感謝しています」と頭を下げた。

 約9か月前。昨季故障に苦しんだ大勢の状態次第ながら抑え候補として名前も挙がっていた。「もし任せてもらえるんだったら、やる覚悟でいる」とした上で「でも、軽はずみに言いたくないところは難しいポジションだから」と慎重に言葉を選んだ。それは抑えへのリスペクト、そして「大勢がやるのが一番だと思う」と右腕への思いもあったから。そして2人は互いの持ち場で輝き、リーグVへの道を完結させた。

 自主トレでは沢村賞獲得時と同程度に走り込むなど「体」の土台をつくり、今季は宝刀スライダー復活や直球のキレなど磨いた「技」も光った。今季24登板156回2/3で、3敗のみの勝率8割3分3厘。防御率は1・67だ。「19、20年と(日本Sで)ソフトバンクにこてんぱんにやられている。でもその時とは比べものにならないくらいチーム力はあると思いますし、絶対にいい勝負ができると思う。今から本当に楽しみです」。無双ロードはCS、日本シリーズに続く。(田中 哲)

◆最多勝なら年長3位タイ

 ▼V字回復 35歳シーズンの菅野が15勝(昨年4勝)。最多勝獲得なら、年長4位タイ。優勝&最多勝で前年1ケタ勝利から10勝以上積み上げたのは、21年の山本由伸(オ=20年8勝→21年18勝)以来。その中で以前に15勝以上挙げた投手が復活したケースは、88年の渡辺久信(西武)、89年の西本聖(中)に次ぎ3人目。

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