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巨人・菅野智之、ダブルエース形成でV奪回 「戸郷の苦しみも分かる。1ランク、2ランク上の投手になった」

スポーツ報知 / 2024年9月29日 6時20分

4年ぶりのリーグ優勝を果たし、戸郷翔征(左)と抱き合って喜ぶ菅野智之(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 広島1―8巨人(28日・マツダスタジアム)

 2人のエースによる相乗効果がV奪回の原動力となった。昨季4勝から復活を遂げた巨人の菅野智之投手(34)と、自身初の開幕投手から駆け抜けた戸郷翔征投手(24)。菅野が見た戸郷の成長、そして戸郷にとって菅野の存在とは―。ダブルエースが語り尽くした。

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 絶対的なエースとして君臨した19、20年とは少し異なる感情を胸に、菅野は4年ぶりのVをかみ締めた。19、20年の優勝時は絶対的エースとして君臨。今季は「支える」という誓いを立て、戸郷とダブルエースを形成した。菅野の目に背番号20の姿はどう映ったのか。

 「成長したなぁって思うし、戸郷の苦しみも分かってあげられるつもり。シンプルにピッチングが上手になったのと、体を見ても大きくなったなぁ、と。普段の練習も見ていると、質の高い練習をしている」

 印象に残っているのは5日のヤクルト戦(岐阜)。戸郷は今季初の中4日で先発し、7回無失点で10勝目を飾った。被安打は初回先頭の1本のみだった。

 「すごくいいなと思った。適度に力を抜きながら、入れるところは入れて。1ランク、2ランク上の投手になったなと。あれを開幕から続けていたら、すごい成績だったと思う」

 自身もまた、34歳にして進化を遂げた。チームの勝利を最優先に、投手の指標では白星より防御率などを重要視してきた。だが、そんな男にも勝利は大きな栄養になった。

 「調子の波がすごい少なかったし、成績より1年間コンディショニングを含めていい状態を保てたのは自信になる。勝てていたのが一番大きい。どうしても『勝ち星じゃない』って自分で思っていても、勝ちが付くとうれしい」

 抜群の制球力は突出した数字に表れた。与四球率はキャリアハイの0・92。根底にあったのは、阿部監督が投手陣に唱えてきた“慎ルール”だ。

 「阿部さんが改革をしようとしている中で、先陣を切ってやらないといけない。『打たれるのはいい。ただ、四球とかはダメ』って話の中で、手本にならないといけないなと」

 戸郷ら若手の投球も熱心にチェックし、自らも生きた教材となった。菅野が長年引っ張っているように、今後の巨人の屋台骨を担い続けるであろう戸郷には「まだまだ成長できる部分も感じるし、エースで居続けるために必要なところ」としつつ、岐阜での一戦を引き合いに、こう続けた。

 「来年もその状態のイメージのままいけたら、とんでもない成績を出すと思う」

 ◆今季の菅野 開幕6戦目からのスタートだったが、安定した投球で開幕5連勝。5月下旬からは日曜日を中心に白星を重ね、7月28日・DeNA戦(横浜)での3年ぶり完封勝利など、7月から9月にかけて7連勝した。敵地10連勝はリーグ新。中4日もこなし、昨季4勝から劇的な復活を遂げてハーラートップを走っている。

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