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巨人ダブルエースでV奪回 菅野を目指す戸郷翔征「存在が大きかった。追いかけて、すごさを感じた」

スポーツ報知 / 2024年9月29日 6時25分

会話する菅野智之(左)と戸郷翔征

◆JERA セ・リーグ 広島1―8巨人(28日・マツダスタジアム)

 2人のエースによる相乗効果がV奪回の原動力となった。昨季4勝から復活を遂げた巨人の菅野智之投手(34)と、自身初の開幕投手から駆け抜けた戸郷翔征投手(24)。菅野が見た戸郷の成長、そして戸郷にとって菅野の存在とは―。ダブルエースが語り尽くした。

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 新エースとして味わう優勝は格別だった。だが、戸郷の脳裏に最初に浮かんだのは、ノーヒッターではなく、苦しい日々だった。

 「いいこともあれば悪いこともあった。これだけ野球で悩むことはなかった。相手投手もいい投手ばっかりで、ロースコアで耐えることが多かった。メンタルが今まで以上に落ちることもあった。でもチームの上に立つには、そういう戦いを必然的にしないといけない。それを経験できたのはプラス」

 自身初の開幕投手を務めた24年。エースという立場が、悩みを深いものにした。ただ、そんな時、心強い支えがいつも近くにいた。

 「一番は菅野さんの影響が大きかったです。厳しい試合で負けた時も『そんなこと野球人生ではあることだ』って声をかけて励ましてもらった」

 唯一無二のエースとして巨人を背負ってきた菅野の言葉には、いつも重みがあった。その言葉に何度も救われた。

 「ずっと話していたね。サウナで一緒になった時も、練習中も、いろんな声をかけてもらって。エース(菅野)の存在は大きかった」

 原前監督から「エース」の称号をもらい、前半戦はエース級がそろう金曜日を任された。5月24日の阪神戦(甲子園)でノーヒットノーランを達成するなど12勝8敗、防御率1・95。すぐ近くにいる理想の投手から刺激を受け続けた。

 「勝ち星も菅野さんを追いかけて、いい刺激になって菅野さんのすごさを感じた。勝ちたい試合で勝てたり、大事な試合で勝てなくてもいい投球ができたり、エースとしての大事さを学んだ」

 苦しみ、救われながら駆け抜けたシーズン。目指す背中が大きいから、まだ満足はできない。

 「もっともっとできる。負けの数が去年(5敗)より多かったのが悔しい。貯金の数ももっと増やせればチームとしても、もっと良くなる。軸となる選手が貯金をつくっていけば、若手が負けてもカバーできる」

 背番号18のように、志高く真のエース道を歩んでいく。

 ◆今季の戸郷 6年目で初の開幕投手を務めて勝利。金曜のカード初戦でエース級との投げ合いが続く中、前半戦7勝4敗。5月24日・阪神戦では、沢村栄治以来、球団88年ぶりとなる甲子園でのノーヒットノーランを達成した。勝負どころの9月に3連勝を飾り、3年連続で自己最多タイの12勝を挙げてエースの役割を果たしている。

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