オシムチルドレン、３９歳ＭＦ水野晃樹が今季で現役引退「膝の手術５回 契約満了６回 波乱万丈…」

オシム監督の指示を受ける水野晃樹（左）

　Ｊ３岩手は２９日、元日本代表ＭＦ水野晃樹（３９）が今季限りで現役引退すると発表した。１１月２４日の今季ホーム最終戦・福島戦で引退セレモニーを行う。

　静岡県出身の水野は、清水商（現・清水桜が丘）から２００４年に市原（現千葉）に入団。イビチャ・オシム監督の指導を受け、「オシムチルドレン」として活躍した。０７年には日本代表の指揮官に就任したオシム監督が率いるＡ代表に初選出され、代表デビューした。

　０８年にスコットランドのセルティックに移籍。１０年夏に柏に移籍して日本復帰し、甲府、千葉、仙台、鳥栖、熊本、相模原とＪクラブを渡り歩き、２１年から社会人リーグ「はやぶさイレブン」、２３年から岩手でプレーしていた。

　水野はクラブを通じて「膝の手術５回　契約満了６回　紆余曲折　波乱万丈　忙しなく過ぎていった２１年間、活躍出来たのは４．５年だけかな？　でも諦めず努力すれば必ず道は開ける！　２１年間に後悔はないと言ったら嘘になるけど、本当に憧れていたものから憧れられる存在になれた事、そしてたくさんの人にサッカーの素晴らしさを伝えられていたら幸いです」などとコメントした。

　岩手がＪ３で最下位に低迷する中での引退発表となった。「チームが苦境の中で個人的なリリース申し訳ありません。どうしても自分が好きな『２９』で発表したかったのでどうか許して下さい。しかし可能性が低くても１％の可能性がある限り絶対に諦めません。最後の最後まで自分を信じて仲間を信じてチームを信じて戦い切ります！　これからもオシムチルドレンとして上を見てチャレンジすることを忘れず、このサッカー界に関わり続けたいと思います」と見据えた。