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久保建英「僕が決めれば負けない」乾超えリーガ日本人最多167戦出場で祝砲 不敗神話17戦継続

スポーツ報知 / 2024年9月30日 5時30分

◆スペイン リーガ・エスパニョーラ第8節 Rソシエダード3―0バレンシア(28日)

 Rソシエダードの日本代表MF久保建英(23)はホームのバレンシア戦で前半8分に今季2ゴール目となる先制点を決めた。後半40分までプレーし、チームは3―0で快勝してリーグ戦で6試合ぶりの白星を挙げた。久保はスペイン1部で通算167試合目の出場となり、エイバルなどで活躍した元日本代表MF乾貴士(36)=現清水=の166試合を抜き、同リーグでの日本人最多出場記録を更新した。

 新たな歴史を刻んだ一戦を、久保が自らのゴールで祝った。前半8分、左からの折り返しにフリーで走り込むと、左足でゴールネットを揺らした。今季2点目は、得点力不足で不振のチームを待望のホーム初勝利に導く先制点に。「シーズンが始まった時に思い描いていたサッカーを出せた。これを続ければ前に進んでいける」と手応えを語った。

 スペイン1部リーグで日本人最多となる167試合目。かつてMF中村俊輔や清武弘嗣、柴崎岳ら日本の名手たちが結果を残せなかった同リーグで、結果を残し続けている。19年に加入したRマドリードではトップチームに残れず、レンタル先のビリャレアルで先発を奪えず苦しんだ時期もあったが、Rソシエダードは加入3季目。今季の2試合を含め、リーグ戦でゴールを決めれば16勝1分け(18点)と不敗神話を継続中だ。「そんなに多くのゴールを決めていないので、もっと自分が決めればチームは勝てるはず」と中心選手としての自覚を口にした。

 25日の欧州リーグ初戦は出番なしも、この試合では定位置の右サイドで躍動。キレのあるドリブルで相手を翻弄(ほんろう)し、後半12分にはエリア手前からシュートを放つなどたびたび決定機に絡んだ。終盤の交代時には、地元ファンから大きな拍手でたたえられ、試合の最優秀選手に選ばれた。

 「今日のプレーを自己採点するとすれば(10点中)7か8。できることはやったけど、もっと決めていれば。僕が決めれば負けないのであればもっと決めていきたいし、2点決められればさらにいい」と語った久保。バルセロナの下部組織で育ちスペイン語も堪能な23歳は、もはや日本人の枠に収まらないチームの顔。まだ12位と出遅れたチームを上昇させる責任が、その左足にかかっている。

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