【高校野球】聖隷クリストファーが3年ぶり東海切符…延長10回、武智遥士捕手が劇的サヨナラ打
スポーツ報知 / 2024年9月30日 6時46分
◆高校野球◇秋季静岡大会 ▽3位決定戦 聖隷クリストファー3-2東海大静岡翔洋=延長10回タイブレーク=(29日・草薙)
3位決定戦で聖隷クリストファーが延長10回タイブレークの末に東海大静岡翔洋を3―2で下し、東海大会出場を決めた。同切符獲得は、東海準Vながらセンバツ出場を逃した21年大会以来3年ぶりとなる。決勝は常葉大菊川が今夏甲子園出場校の掛川西を9―5で破り、秋は2年ぶり5度目の優勝。東海大会は来月8日に抽選が行われ19日に開幕(静岡)する。出場校3校がすべて西部地区校は2002年以来(常葉菊川、浜松商、浜名)となる。
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ベンチから聖隷ナインが飛び出した。2―2で迎えた延長10回1死満塁。武智遥士捕手(2年)が初球を捉え、左翼線にサヨナラ打を放った。最後の東海切符を獲得する値千金の一打を放った瞬間は「どうなったのかわからなかった」と頭は真っ白。ただ「この試合は俺が決めると思っていた」と満足そうにうなずいた。
直前の守りでも見せた。延長10回無死一、二塁。初球を捕球した扇の要は、素早く二塁へ送球し、リードの大きかった走者を刺した。上村敏正監督(67)からの指示通り、この回を無失点で切り抜けた。
後輩のためにも、負けられなかった。前日(28日)の準決勝は掛川西に2―4で敗れた。2日連続で先発を任されたのが1年生のエース・高部陸だった。左腕は120球で10回を投げきって2失点の粘投。「掛川西戦は高部の投球頼りになっていたが、きょうは2年生全員で支えようと思っていた」。バッテリーを組む一番身近な先輩が、2日で253球を投げた後輩を攻守で支えた。
武智は“新球習得”にも貢献した。今大会で4試合連続完投した高部。その力になったのが、カットボールとツーシームだった。これまでは直球しか投げておらず、変化球を投げ始めたのはこの秋から。エースは「最初は自信がなかったけど、武智さんが声をかけたことで自信がついて投げられるようになった」と感謝した。
21年の東海大会で準優勝しながら、翌年のセンバツには出場できず。以降の2年は、東海切符もつかめずに雪辱はお預けとなっている。一つの壁を乗り越えた指揮官は「うちにとっちゃ大きい一勝」と、うなずいた。武智は「熱い展開で勝ったことを忘れずに、まずは一戦一勝でやっていきたい」と気を引き締めた。今度こそ、聖地へ―。あの悔しさが報われる歓喜の瞬間は、着実に近づいている。(伊藤 明日香)
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