大谷翔平、三冠王は「あまり考えていなかった」 ４の１で逆転首位打者ならず…２冠確実、「５４発＆５９盗塁」

◆米大リーグ　ロッキーズ１―２ドジャース（２９日、米コロラド州デンバー＝クアーズフィールド）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２９日（日本時間３０日）、敵地・ロッキーズ戦に「１番・指名打者」でフル出場し、４打数１安打、１盗塁でレギュラーシーズン最終戦を終えた。打率は３割１分で逆転での首位打者、三冠王はならなかったが、１２試合連続安打、３試合連続盗塁で締めくくり、本塁打王と打点王は確実で、史上初の「５０―５０」を達成した本塁打と盗塁は「５４発＆５９盗塁」で終えた。

　大逆転での首位打者＆三冠王へむけて打率トップのアラエス（パドレス）と４厘差の３割１分で迎えたレギュラーシーズン最終戦。初回先頭の１打席目に二ゴロに倒れると、２打席目からも遊ゴロ、二ゴロに倒れたが、８回１死一塁の４打席目に意地の右前安打を放って１２試合連続安打で打率を３割１分とした。すると１死一、二塁で二塁走者のバーンズとダブルスチール（重盗）を成功させて５９個目の盗塁が記録された。

　アラエスは２打席目まで安打が出ていなかったが、３打席目に中堅への二塁打を放って３打数１安打でシーズン２００安打目を達成して、３割１分４厘となって３年連続の首位打者と最多安打をほぼ確実にして途中交代した。

　大谷は首位打者となればナ・リーグでは８７年ぶりだった三冠王について「それはあまり考えていなかったですね。どれくらい（打率）の差があったのかとかちょっとよく分かっていないですし、とりあえず自分のいい打席を送りたいと思っていました」と説明。シーズン終盤に打率が急上昇したことについては「ヒットの方にシフトしたことはもちろんないですけど、いい打席を送りたいと思っていたので、その先でもう一段、打撃の質の先が見えたのが後半はよかったのかなと思います」と手応えを口にしていた。