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【巨人】有言実行の完封一番乗り…担当記者が選んだ山崎伊織のベストゲーム

スポーツ報知 / 2024年10月4日 15時0分

中日に完封勝利して、喜ぶ山崎伊織(カメラ・義村 治子)2024年5月7日撮影=バンテリンドームナゴヤ

 巨人が4年ぶり48度目(1リーグ9度含む)のリーグ優勝を達成し、球団創設90周年の節目を飾った。担当記者が選んだ各選手のベストゲームを深掘りする。

 ◆5月7日 巨人2―0中日(バンテリンD)

 [勝]山崎伊3勝 [敗]涌井2勝2敗

 「疲れた~!」。試合を終え、取材エリアに姿を見せた山崎伊織投手の第一声は、充実感にあふれていた。中日を4安打に抑え、今季チーム初、自身2度目の完封勝利。「投手の一番の仕事だと思うので、すごくうれしいです」。ベテラン・涌井との投げ合いを制した。

 6回まで両軍無得点。ここまで4イニングで先頭の出塁を許しながら、粘りの投球で先制点を与えなかった。7回に味方が先制してからは無安打投球。尻上がりに調子を上げ、9回に最速149キロを計測した。杉内投手チーフコーチによると、試合前から「一人で投げる」と宣言していたという。まさに有言実行のマウンドだった。

 昨季自身初の2ケタ10勝をマークすると、4年目の今季は「火曜の男」としてカード初戦を託された。「去年1年が良かっただけで終わらないように。1年いい成績を残した選手はたくさんいる。そういう意味で、今年は去年よりもすごく大事」と臨んだ。この試合で開幕から無傷の3連勝。戸郷、菅野とともにシーズン最終盤までローテーションの中心を担った。

 球宴前の前半戦は7勝2敗、防御率1・67。後半戦は疲れを感じさせたが、巨人の先発に欠かせない存在になった。「いつもピンチの場面で投げてくださったり、(肩を)つくってくれている」とブルペンへの配慮を欠かさない男が、感謝を示した119球の熱投だった。

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