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早田ひなの専属コーチを退任した石田大輔氏「努力する才能を持った選手…素晴らしい旅路だった」

スポーツ報知 / 2024年9月30日 17時26分

早田ひな、石田大輔コーチ(右)

 卓球女子でパリ五輪シングルス銅、団体銀メダルの早田ひなの専属コーチを務めた石田大輔氏が退任したことが30日、所属する日本生命から発表された。同氏は、早田が中学2年時の2014年から本格的に指導を始め、16年からは専属コーチになった。国内外の大会の全てに同行し、早田の練習、生活面を全面サポートしてきた。早田は「10年間一番近くで私を支えて下さった石田大輔コーチ。小さい頃からの夢でもあったオリンピック出場、メダル獲得までの長い道のりを全力でサポートしていただきありがとうございました」と感謝を込めた。

 石田氏もコメントを発表。「ボールセンス、身体能力、そしてもっとも重要な努力する才能を持った選手であるということで責任を感じていましたが、毎日が楽しく刺激的であっという間の素晴らしい旅路だったように思います。10年間本当にありがとうございました」

 石田氏のコメント全文。

 「早田ひなという素晴らしい才能を持った選手のコーチになって10年間。

 私の父と母が4歳の時から10年間大切に育ててきた選手のコーチを引き継ぐこと、ボールセンス、身体能力、そしてもっとも重要な努力する才能を持った選手であるということで責任を感じていましたが、毎日が楽しく刺激的であっという間の素晴らしい旅路だったように思います。

 その間、多くの方々に早田と、私までもあたたかいご声援を頂きまして本当にありがとうございました。お陰様でタッグを組んで10年目、私達の集大成として覚悟を持って臨んだオリンピックという夢の舞台で2つのメダルを獲得する事ができました。金には届きませんでしたが、ひなの如何なる時もコツコツと積み上げていく努力に私からは金メダルを贈りたいと思います。

 オリンピック前に『この10年間言ってもらってきたこと全てを頭に叩き込んでパリに行くので、逆に今まで私に言うかどうか迷ったりしていた言葉や場面があったとしてもオリンピックでは思い浮かんだこと全部を遠慮なく私に言ってください。』とひなが言ってきました。それを聞いた時には本当に頼もしく感じましたし、最後のベンチコーチで絶対にひなを最高のメダルにまで引き上げる言葉をかけれるように自分自身の感覚も最大限まで引き出せるようにしようと思いました。

 実際にはアクシデントもあり初めてのことだらけの流れにはなってしまったオリンピックではありましたが1秒でも1gでも1cmでも無駄にしてはならないと私自身も最大の全力全開で望みました。そして掴んだメダル、首からかけてもらった時にはこんな素晴らしい時間を過ごさせてもらったひなに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 これからはこれよりもひな自身の感覚をより研ぎ澄ませて行きながら、究極体まで突き進んでもらいたいなと思います。皆様にはこれからも変わらぬご声援をよろしくお願い致します。私自身はこれからは皆さんと一緒に『早田ひな』というアスリートの快進撃を人生の楽しみのひとつとしていきたいと思います。

 10年間本当にありがとうございました」

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