大谷翔平、54発130打点に加え得点やOPSなどリーグ“10冠” 打率.310で日本人初トリプルスリー
スポーツ報知 / 2024年10月1日 4時30分
◆米大リーグ ロッキーズ1―2ドジャース(29日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、レギュラーシーズン最終戦の敵地・ロッキーズ戦に「1番・DH」でフル出場したが、4打数1安打で打率は3割1分のまま。アラエス(パドレス)にわずか4厘及ばず、逆転での首位打者はならなかった。それでも54本塁打と130打点の2冠王は確実で、日本人初のトリプルスリーも達成。試合後には4度も「感謝」という言葉を口にしながら、自身初のプレーオフ、そして世界一への決意を新たにした。
すがすがしい笑顔だった。2打席目に遊ゴロに倒れた大谷が、ベンチでロバーツ監督とハグを交わした。4厘差で追っていたアラエスの逆転を狙い、固め打ちが必要だった最終戦。同時刻にゲームのあったアラエスも2打席凡退したが、大谷も2打席目まで快音なし。逆転が厳しくなったことを踏まえた、ねぎらいのハグだったようだ。「それ(3冠王)はあまり考えていなかった。いい打席を送りたいと思っていた」。ナ・リーグでは1937年メドウィック(カージナルス)以来、87年ぶりの快挙はかなわなかった。
それでも偉業はさん然と輝く。8回1死一塁のシーズン最終打席では、12試合連続安打となる右前安打。二塁走者のバーンズに走るジェスチャーをしながら合図を送ると、重盗で59個目の盗塁も決めた。ブレーブス―メッツ戦が2試合残っているため確定はしていないが、54本塁打と130打点の2冠王は確実。さらに得点、OPSなどを加えるとリーグ10部門でトップに立ち、打率や盗塁など5部門で2位。打率も3割1分で、日本人初のトリプルスリーも達成。前代未聞の「50―50」を達成した本塁打&盗塁も「54―59」まで積み上げた。
新天地で駆け抜けた。昨年9月に右肘手術を受け、投手のリハビリと並行しながら、自己最多159試合に出場した。試合後の会見で、大谷は「ポストシーズンもあるので、あまり今シーズンを振り返ることはない」としながらも、約7分半の間に「感謝」の言葉を4度使った。
「まずは1年間安定して出られたのが一番よかった。ケアをしてくれた人たちも、サポートしてくれた人たちにも感謝したい」
「このチームの一員としてまずできたことに感謝したいし、チームメートのサポートにも感謝したい」
最も力を込めたのは2月に結婚を発表した真美子夫人、愛犬・デコピンへの言葉だった。
「1人でいるよりも野球以外(のこと)を考える時間が多くなった。よりグラウンドにいる時に野球に集中できるようになったと思うので、そこはもちろん感謝したい」
10月5日(日本時間同6日)の地区シリーズからは、自身初のプレーオフに挑む。「ここから先はシーズン中に積み上げた成績とか、数字というのはもう意味がない」。どんな記録、成績よりも求めているワールドチャンピオンへ「いい思い出がこの先来るように努力したい」と頂点を見据えた。あと11勝。まだ大谷の24年は続く。(安藤 宏太)
◆翔平に聞く
―今季一番記憶に残るシーンは。
「一番は分からないですかね…。その時、その時でうれしさもありますし、これからポストシーズンもあるのであまり今シーズンを振り返ることはない」
―「50―50」達成以降はヒットを狙っていたのか。
「ヒットの方にシフトしたことはもちろんないですけど、いい打席を送りたいと思っていた。その先でもう一段、打撃の質の先が見えたのが、後半はよかったのかなと思う。自分のいい結果を出しに行く過程がすごくよくなった」
―最終戦で3冠王はどれくらい意識していたか。
「あまり考えていなかった。どれくらい(打率)の差があったのかとかちょっとよく分かっていない」
―プレーオフまでに投手と対戦する予定は。
「(実戦形式の練習で打席に)多少入ることで実戦感覚は養わないといけない。僕も初めての経験なので、どれが一番いいのかをまず、探しながらやりたい」
■PO登板否定的 大谷は今季は打者に専念し、投手の登板はなかった。プレーオフ(PO)でも登板の可能性は極めて低いが、「もちろん一番大事なのは試合なので、そこに自分が支障がないと思えば継続的に(PO中も)リハビリは続けていく」と話した。PO中に打者相手に投げる可能性について、ロバーツ監督は「打撃に悪い影響が出るならばそれをやる価値がない」と否定的だった。
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