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大谷翔平  超進化の要因は「大谷ルーチン」の確立 試合前屋外打撃一切なし デコピンのゲン担ぎ…担当記者が見た

スポーツ報知 / 2024年10月1日 4時40分

◆米大リーグ ロッキーズ1―2ドジャース(29日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 「40発40盗塁」どころか最終的には「54―59」まで数字を伸ばしたドジャース・大谷翔平投手(30)の記録ずくめのシーズン。進化のプロセスを、大谷番の安藤宏太記者が「見た」。

  * * *

 偉業続きのレギュラーシーズンが終わった。記者冥利(みょうり)に尽きるが、大谷の活躍ぶりには驚かされるばかりだった。

 昨季も本塁打王に輝いたが、進化と変化を怖がらなかった。「守りに入ったら無難なところにしかならない」が大谷の信条。今季は左腕との対戦時には右足を少し下げてオープンスタンス気味に立つように変えた。開幕直後はなかなか調子が上がらず、打撃面が平らになったクリケットバットを使ってバットの軌道を修正。6月中旬からは、「同じ位置で、同じように構えるのが一番大事」と、打席に入ったとき、バットをグラウンドに置くようにして本塁ベースとの距離を確認し、一定に保つルーチンを取り入れた。ドジャースタジアムは白線がやや細い特徴を踏まえ、立ち位置を固定するための手段だった。

 今季欠場は3試合だけ。自己最多159試合に出場した要因を「毎日同じルーチンをしっかりこなせたと思う」と分析。これまでも試合前は屋内でのティー打撃などを中心に調整してきたが、「飛ばす感覚」を確認するため、昨季は4度行った屋外での打撃練習を今季は開幕後一度もしなかった。それだけ、試合前の調整もブレがなく、自己流を確立できている証拠だ。

 時には神頼み?もした。現地時間8月16日の敵地・カージナルス戦では、MLBの企画の一環で特注用具で挑み、愛犬・デコピンがデザインされたスパイクをお披露目した。当初は同3連戦だけで終わる可能性もあったが、「ゲン担ぎ。いい流れが続いているので」と、使い続け、勝負どころの9月でも力を発揮した。

 思わぬ別れのピンチも…。3発、6安打、10打点で「50―50」を達成した19日の敵地・マーリンズ戦では、偉業をたたえる展示などのために、使用したバットや肘当てなどがほぼ全て回収され、試合途中にデコピンスパイクも“没収”。「50―50」を達成した後の3発目の51号は、青のスパイクで放った。その後も5試合は相棒不在で戦ったが、26日からは復帰。人間離れしているけど、人間らしい。だからこそ、ファンにも愛されるのだろう。(安藤 宏太)

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